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「Mr.TAIGA」 - 朱〜朝焼け〜さん作


ベビメタ小説「Mr.TAIGA」

〈序章〉TAIGA

中元大芽。19歳。1997年、12月20日生まれ。姉は乃木坂46の中元日芽香。そして、双子の姉にBABYMETALのsu-metalこと、中元すず香がいる。彼は、5歳という年齢で単身アメリカへ。そこでハードロックやヘビーメタルに出会う。彼はギターの練習をし始め、ボーカリストとしての練習を始める。それから、スティーブンタイラーやラリーカールトンなどと出会い、弟子入り。ミュージシャンとしての腕を上げる。その後、2人でのバンドの結成を目指し、同い年でアメリカに留学していた日本人ギタリストの菊地翼(最愛の兄)とTAIGA、TSUBASA名義で、「R'k」を結成(2002年、僅か5歳の時)。作詞はTAIGA、作曲はTAIGA、TSUBASAが担当。デビューシングルは「WORLD ONE」(カップリングに SUNNY&RAIN 、Oh My God)。デビューアルバムは、「R'k」(10曲)
(1,WORLD ONE 2,SURFINMAN 3,ASIAN ROAD 4,時を越えて 5,その瞬間が来ても… 6,DarkDreamer 7,アイタイ 8,愛のTAKARA船 9,BADTIMES 10,THE END)
そして、時は2016年の時だった…。



〈第1章〉BABYMETAL

【1】KOBAとの遭遇

2016年、全く日本に帰ってなかった大芽と翼は14年振りに日本に帰国。サマーソニックに出演のためだ。大芽が言う、
「久し振りだな~…、日本。」
すると、翼はが、
「サマソニか~…。昔、見に行ったな~。」
そんな会話をしながら会場に到着。これまで海外で成功をおさめてきて、日本でも売り上げが上々など、日本でのライブやプロモーションなどはしたことがないにも関わらず、人気があった。
「今日のメインだもんな~。楽しみ~!」
「お、そうだ今日、BABYMETAL出るんだっけか?」
「そうだ。そうなんだよな~…。でも、会うの恥ずいな~…。なんせ、14年振りだモノ…。すぅちゃんともね~…」
「確かにな~。俺も最愛っちと会うの恥ずかしいかも。」
R'kが出る日、BABYMETALの出演も決まっていた。大芽にとっても、翼にとっても、なるべく会わないように、避けたいところだった…が…
「こんにちはー…。R'kのお二人ですよね?」
声を掛けてきたのはKOBAMETALだった。
「ヤバッ!」



【2】運、悪!

KOBAに声を掛けられた2人。大芽は言葉が詰まった。と、翼が、
「え~、もちろん! 私達がR'kでございます!」
多少、開き直りを込め、翼が言う。すかさず、大芽が言う。
「…おいおい…。やばくねーか…!」
「…大丈夫だろ…。それより、早く終わらせて逃げよう…。」
ヒソヒソ話す2人。が、翼の考えは外れ、
「あ! ベビメタの3人、呼んで来ますね!」
KOBAはベビメタの3人を呼んで来る。すかさず、大芽が、
「どうする。逃げるか?」
「…ラジャー!」
2人は逃げた。しかし、逃げた先には寄りによってBABYMETALの3人が居た。
「嘘だろ…。」
運よく、3人共にこちら側を見ていなかった。
「引き返そう!」
引き返そうとする2人。しかし、KOBAが向かって来ていた。
「オワター!ハッハッハッ!」
完全に開き直り、笑った。
「あらあら、もう来てたんですか。」
KOBAが言う。
「あ…、はい! ええ!」
大芽が言う。すると、翼が耳打ちする、
「…見てる!」
ベビメタの3人がこちらを見ていた。



【3】再会+過去の回想

「たいちゃん…?」「つっちゃん…?」
すぅ最愛がそれぞれの兄弟の名前を呼ぶ。
「…いや~…。最愛ちゃん、大きくなったね~…。久し振り!」
「お兄ちゃん!」
と言って、翼と最愛は抱きつく。
「たいちゃん…。久し振りだね。すぅ、会えて嬉しいよ…!」
大芽は、できれば思いっきりすず香に飛び付きたかった。が、
「あ!バンドのメンバー迎えに行かないと! つばっちゃん、行くぞ! ではまた!」
こう言い、去っていった。
「おいおい、たいちゃん。 せっかく、最愛ちゃんとの再会の一時を味わっていたのに…。もしかして、あの事か?」
「うん。そうだな…。」

大芽やすず香姉弟には、さやかという妹が居た。因みにこの3人は三つ子でよく似ていると言われていた。さやかも大芽と共に渡米した。彼女も大芽のようにロックやメタルを好んで聴き、スティーブンタイラーやジェイムズなどを師事。さらにスラッシュのソロアルバムに参加するなど頭角をあらわす。
そんな中、日本のアイドルに興味をもつ。そして、2009年に「さくら学院」のメンバーとしての活動のオファーをうける。さやかは引き受けることを決め、話は淡々と進むが、そんなある日、彼女のもとにアミューズから連絡が来た。
「申し訳ないけど、さくら学院の話はなかった事にしてほしい。」
という内容だった。何故かというと、他のメンバーはそれまでにアイドルやモデルなどをしていたメンバーが主だったため、除外されてしまった。
さやかは、それだけでもショックだったのだが、さらにそのさくら学院のメンバーの中に姉、すず香が居た事。それがよりショックを倍増させた。
その後、ディープパープルに加入。ボーカル兼ギターで活動し、今日に至る。
もちろんBABYMETALの3人が悪くないのは分かっているし、さやかもディープパープルという大物バンドで活動しているだけに、何がどう、ということはないはずなのだが…。



【4】ライブ本番

いよいよR'kの日本初ライブがスタート。最初の曲は、ニューシングルの「CRUCHDRIVE」が始まる。そこからはカバー曲の応酬。メタリカの「Enter Sandman」やエアロスミスの「Angel」、INABA/SALASの「Head On Collision」、ギターソロではラリーカールトンの「Room335」を披露。この5曲のみだったが、R'k初の日本凱旋ライブは大成功した。
ステージを降りた、大芽のもとに一目散に駆け寄ってきたのは、すず香だった。
「お疲れさま! カッコよかったよ♥」
やはり、言葉が詰まる。ただ、何とか、会話をする。
「…ありがとう! すぅちゃん達も良かったよ!」
「やった~、嬉しい! たいちゃんに褒められた~!」
「本当にすごいアーティストになったね! 弟として誇りに思うよ!」
「あ~!大芽様~! 嬉しいお言葉です~!」
などと面白おかしく会話をしていた。



【5】さやかについて…

大芽はすず香と打ち解けてきたので、この質問をした。
「……すぅちゃん。……さやかについてどう思ってる?」
「さやちゃん? ……う~ん? でも、ディープパープルでボーカルとギターでしょ。それはもう尊敬してるし、うらやましいよ!」
大芽は、
(これ聞いたら、さやっち泣くかも…。)
と、思った。 そして続けて聞く、
「じゃあさ、さくら学院に入れなくて悲しんでた事は?」
「え! さやちゃんがさくら学院に! そうだったの?」
(成る程、知らされてないのか…。)
「え~! さやちゃんと一緒にステージ立ちたかったな~…。もしかすると、ベビメタなかったかもね。 ……それにしても、さやちゃんがさくら学院にね~…。」
(なんか、困ったな~。すぅちゃんがこの事、知らないとなると、わだかまりが…。)
と、思った。そして、こう言う、
「でね。入れなかった事に加え、学院にすぅちゃんが入ってたのもショックを強くしたらしい…。」
「……そうなんだ。謝らないと駄目かな~?」
などと会話し、その場はお開きとなったが、すず香の提案で、家に泊まることになった。



【6】まさかの……

久し振りに母に会った大芽。寝るときはすず香のベットで一緒に寝ることとなった。すず香の事を姉としてだけでなく、1人の女性としても好きだった大芽にとって最高すぎてならないシチュエーションだった。
「ヒャッホー! すぅちゃんと一緒に寝れる~!」
「ちょっ! たいちゃん、はしゃぎすぎ……!」
その後、アメリカでの暮らし、曲作りについて…… 様々な事をすず香に話していた。そこに一件のメッセージが、
「お! 誰だろう?」
送り主はさやかだった。
〈すぅちゃんに会った?〉
〈泊めてもらってる〉
と、返す。すると、驚きの文字が……
〈すぅちゃんと電話させて!至急!〉
と、書いていた。



「……もしもし、さやちゃん……?」
「もしもし、すぅちゃん! 久し振り。元気~!」
「……さやちゃん。さくら学院の事、気にしてる?」
「あ~…。あれね。たいちゃん、騙されてるの気づいてないんだねw すぅちゃん、それ、嘘だよ! そもそも私、さくら学院からオファーなんてきてないよ! まさか、アメリカでロックやってる奴にアイドルのオファーなんてこないよ~。さすが天然2人!」
「あ!なんだ~、そうだったのー! すっかり騙されたわ~w」
「しかも、それ言った日ってエイプリルフールだし! あ、でね、大変なの! サッカーでさ、C国のチームが海外の大物選手を高額で釣って獲得してるっていうの知ってる?」
「うん。知ってるよ。」
「音楽業界でも起きてるの。アメリカとかイギリスとかの大物アーティストがC国のプロダクションに移籍してってるの! でね、やり方が過激になってきて、無理矢理移籍させるっていう強引なやり方になってるの! で、彩美ちゃんも引き抜かれちゃったの! で、実は………。ベビメタにもそういう話が出てて、KOBAさんはもう移籍に合意したっていう噂もあるのよ!」
「成る程!だから、最近、中国語、話していたのか………。うん。ありがとね。今度、どっかで会おうね! じゃあね!」
電話は終わった。



【7】どうする?

大芽にさやかとの電話の内容を伝える。
「なんだ、学院の話、嘘だったのか~!」
「そこかい!」
「んで、C国のプロダクションの話は、聞いた事がある。周りの人達も引き抜かれちゃったんだよな。C国はサッカーとかもだけど、そういうのを利用して自国の経済を発展させようとしてるらしい。俺やさやっちにも話はきたんだけど、事務所が全力で阻止してくれたんだけど、その代わりに色んな人が引き抜かれちゃった。なかなか、C国の政府まで絡んだ問題だから、難しいんだよな~…。」
「で!KOBAさんが引き抜かれたっていうの。嘘だよね!」
「いや!本当だと思うよ。KOBAさんって、もうC国でアイドルのプロデュースしてるらしいし。そこにBABYMETALを呼んで姉妹アイドル的なのをやるんだって。」
「それって……。KOBAさんってC国と日本で兼任してるの?」
「そうだね。でも、ベビメタが移れば、KOBAさんもC国に専任するってことだね。」
「いやいや! すぅやだ! アミューズ離れたくないし、ていうか、日本離れたくないし~!」
「いいの~!KOBAさんが大変な事になっちゃうかもよ~……。」
「やだ~!」
カエルの時なみの声がすぅから漏れた。
「だから、アメリカ行ってさやっちと話し合おう。」
「OK!」
すぅは渡米を決意する。



〈第2章〉恐怖のC国

【1】さやかとの再会。

アメリカに着いた、すず香と大芽。そこには、さやかが待っていた。
「……すぅちゃん…。会いたかったよ!」
「……すぅも、さやちゃんに会いたかったよ!」
2人は抱きあった。すず香もさやかも泣いた。
その後、大芽とさやかの暮らすマンションへと、向かった。 しばらくは世間話をしていたが、やはりC国の話に移る。
「すぅね! やっぱり移籍はしない! すぅの事務所はアミューズだよ!」
「そうよね。さやもそうだったもん!けど、KOBAさんも移籍してる以上、アミューズにいる限りは、C国に移籍しないと駄目なんだよね~。」
「だからさ! 問題が落ち着くまでは、ベビメタをうちらの事務所に移籍させるっていうのどうかな? C国は、ベビメタを移籍させたら、アミューズを潰す気でいるみたいだし、それにこっちに居た方が、安全だしね!」
すず香はこの大芽の発言にうなずいていた。
「……うん! すぅ、アミューズと由結ちゃん、最愛ちゃんと話し合ってみるよ!」
「OK! でも、今は取り敢えず、ここに居てね。今日から、一週間の間に日本からベビメタを連れていくらしいから。ね!たいちゃん!」
「そうなんだよ。 取り敢えず、一週間過ぎたら、C国は一旦諦めるみたいだし。」
「分かった! じゃあ、今日から、一週間お世話になります!」
しかし、後に3人はC国の強引さに衝撃を受ける。



【2】アメリカでのすず香

すず香は、アメリカでメタリカやレッチリなどのライブを観に行っていた。彼らにもC国の圧力があったものの何とか移籍せずに済んでいた。しかし、彼らも移籍が決まってしまった。C国では、移籍したバンドの国外ライブを禁止し、C国内、及びT湾や唯一、国外でライブを許可された国、NKでのみ。という規定を作った。それに10年間は、C国内、及びT湾や、国外でもNKのみしか、出入り禁止という規定まで出来ていた。
「メタリカさんや、レッチリさんとも会えるのは、最後かもな~……。」
すず香は、夢ならば、覚めてほしいと思い続けていた。

そうこうしてるうちに一週間経ってしまう。
そんな中で由結から、こんなメッセージが届いていた。
〈KOBAさん、C国に行っちゃった。由結達、どうすればいいの?〉
このメッセージに2日後にこう返信した。
〈取り敢えず、すぅが日本に帰ったら、連絡するから。最愛ちゃんと3人で話し合おう。〉
すず香は、たとえ、憧れのメタリカが移籍したとしても絶対にベビメタは、日本で、アミューズで、活動すると誓った。だからこそ、2人としっかり話そう。そして2人と考えは同じだろう。そう思っていた。

すず香はニューヨークの夜景を公園で見ながら、紅月(Unfinished ver.)を歌っていた。



【3】さやか、すず香

ディープパープルでは、「SAYAKA」名義で活動している、さやか。すず香の滞在してる間にニューヨークでディープパープルのライブをやるので、すず香を招待していた。
ステージでは、強烈ながら、美しいSAYAKAの声が響き、SAYAKAのギターソロでも、美しい音色ながら、速弾きも上手い。すず香は、それに感動が止まらなかった。
ライブ終盤に差し掛かったところ、スタッフにベビメタ衣装に着替えるように言われたすず香。言われるがまま、着替えているとステージでは、SAYAKAがこうMCをした。
「今日はスペシャルゲストを呼んでいます! BABYMETALのsu-metalちゃんです!」
すず香は、ビックリしていたが、スタッフに「どうぞ」と言われ、ステージに向かう。すると、割れんばかりの大歓声が起こる。
「……ちょっ! 聞いてないよ~! え! なんか歌うの?」
「大丈夫! PainkillerとBreaking the lawを歌ってもらうから。」
SAYAKAはそう言いながら、ウィンクした。
そして、始まると、su-metalはいつも通り、ステージをこなした。
終わると、su-metalはベビメタ同様に
「seeyou!」
を言い、去っていく。
その後、アンコール。ディープパープルはステージをきっちりこなし、ライブを終える。

さやかは、一目散にすず香に駆け寄る。
「どうだった? いいライブだった?」
「本当に最高だったよ。すごいよ。体、震えちゃったw」
「で、ごめんね! すぅちゃんにサプライズしようと思ってさ~!」
「うんうん。歌ったことのある曲だったから大丈夫だったよ。それに楽しかった!」
「それは良かった! 今度はYUIMOAちゃん達とも、一緒にやろうね!」
「うん。」
姉妹はより絆を深めた!



【4】大芽①

すず香の滞在している間、大芽は調べごとをしていた。
彼はショービジネスにも通じており、裏方としての能力も素晴らしい物があった。彼のもとには世界、様々な国の音楽業界の話がくる。C国の話を知っていたのもそういう事情があったからだ。
そんな彼は、どうしてもYUIMOAの2人、KOBAの事が気になり、日本、C国へと偵察に行った。

まず、日本。由結、最愛の2人に会いに行った。
「あ! たいちゃん!」
2人もすっかり、大芽と親しくなっていた。
「もう、KOBAさん、C国に行ったんだね?」
「うん……。そして、最愛達にもC国側からオファーが来ちゃったんだよ!」
「断った?」
「もちろん! 由結達もすぅちゃんと同じ考えだから!」
「……そう。それは良かった!」
大芽はYUIMOAと別れて、C国に移動する。



【5】大芽②

C国に移動した大芽。当然、C国内に入っているわけだから、狙われる可能性はある。しかし、それで今後も様々なアーティストがC国に取り込まれる。それは彼にとって、非常に耐え難い事である。それにもしかすると、C国にとって不利な事、C国に狙われないようする方法もあるかもしれない。交渉だって出来るだろう。
大芽は、大物アーティスト達が所属する会社のあるマカオ、香港に向かった。
まず、マカオ。大芽としてはライブで来て以来、実に8年ぶりに訪れた。ここには彩美が所属している。
「お! 彩美ちゃんだ!」
「あれ? たいちゃんだ~! 久し振りー!」
アメリカで仲良くなった2人。よくショッピングなどもした仲だった。
「無理矢理、こっちに連れてこられたの?」
「うん。そうだね……。最初は断ってたんだけどね!でも、こっちに来てから、結構、知られるようになったね! けど、自由がないんだよ。行き来も制限されてるし、自分のやりたい音楽は出来ないし、今度は日本から女の子2人が来て、その子達と勝手にグループ組まされるみたい。」
彩美の言う言葉を黙って聞いていた。

彩美に別れを告げた大芽は、香港に移動する。

香港に来た大芽。ここにはKOBAが移った事務所がある。
「……KOBAさんって、無理矢理連れてこられたんですか?」
「……ええ。妻子を残してね! まだ、プロデュースとかはしてないんですけど、そのうち、日本である3人のグループを組んでいた女の子のうちの2人ともう1人、日本人の女性ボーカリストの3人で組むグループのプロデュースを任される予定なんですよ。 本当はBABYMETALのプロデュースをしたいのに……。」
「そうですか……。 あ、で、そのグループの3人が誰かは分かってるんですか?」
「いや。それが全く。どういうジャンルの子達かも分かりません。」

KOBAに別れを告げた大芽はアメリカに帰った。 
大芽も彩美もKOBAも重大な事に気づいていなかった!



【6】すず香、帰国!

帰国した大芽はすず香に事を伝えた。
「そうなんだ。彩美ちゃんもKOBAさんも大変なんだね。すぅ、悲しいよ。」
「にしても、誰なんだろう? 彩美ちゃんと組む子達って?」
「さあ? 彩美ちゃんもKOBAさんも誰だか、分からないみたいだし。」

そして、すず香は帰国する。
「じゃあ、たいちゃん、さやちゃん。元気でね!」
「じゃあね! いや~、僕、すぅちゃんと寝れたの嬉しかった! 今度は一緒にお風呂に…。いや、何でもないよ。元気でね!」
「おいおい、スケベな兄だなぁ…。 すぅちゃん、元気でね! また来てね!」
「うん!」
こうしてすず香は日本に戻った。

すず香を見送った大芽は、さやかにC国に行った時の出来事を伝えた。すると、さやかの表情が変わる。
「……もしかして、その2人って由結ちゃんと最愛ちゃんじゃない? なんか、重なるよ!」
「あ! 確かに言われてみると……。ヤバい!」

その頃、日本から同い年の女子2人がC国に旅立っていった。



【7】最悪……

日本に帰国した、すず香。さっそく由結、最愛にメッセージを送る。しかし、なかなか返事が来ない。
「あれ? 珍しいな~!」
ということで電話をしてみた。しかし、2人とも出ない。
「どうしたんだろう?」
そう思っているうちに最愛から連絡が来た。
〈ごめんね、すぅちゃん。最愛も由結もC国に移籍する事になったんだ。彩美ちゃんと新しくユニットを組むみたい。相談も無しにこんな事して、本当にごめんなさい。これから、会えなくなっちゃうけど、最愛の事も由結の事も嫌いにならないでね! それじゃあ、お元気で……。〉
というメッセージだった。
「……嘘だよね。嘘なんだよね! 由結ちゃん、最愛ちゃん。何で行っちゃったの。うえ~ん……。」
すず香は泣いた。泣き続けた。

明くる日、さやかから連絡が来た。
〈最愛ちゃんも由結ちゃんも移籍したんだって! どうしよう……。ヤバいよ〉
このメッセージにすず香はこう返信した
〈2人の事、取り返してくる(ついでにKOBAさんも)。このままじゃ、終わらせない。〉

すず香は強大な勢力に立ち向かおうとしていた。



〈第3章〉Road of Resistance

【1】必ず取り返す!
すず香は、大芽を呼んでいた。
「御協力、求みます。」
「ええ!もちろん。やらせてもらうJ!」
さっそく、C国に飛び立った。
「……こんなの酷すぎるよ! 絶対、最愛ちゃんも由結ちゃんも取り戻す!」
「……KOBAさんもね!」

C国に着いた2人。さっそく香港へと出向いた。すると、あるライブ会場に足を止める。
「BLACK BABYMETAL……。 由結ちゃん最愛ちゃんが。この会場でライブしてる!」
さっそく、会場に入った2人。すると、YUIMOAの2人が「4の歌」をやっていた。
「由結ちゃん! 最愛ちゃん!」
さすがにプロ。2人とも笑顔でステージをこなしている。が、すず香と大芽にはどこか2人が寂しがっているように感じた。
BLACKBABYMETALのステージが終わると、1人の女性がステージに入ってきた。
「彩美ちゃん!」
この3人で「ベリシュビッッ」を歌っていた。
「やっぱり、さくら学院の衣装のYUIMOAは可愛いな~!」
「だけど、寂しがっているみたい……。」
すず香も大芽もよりYUIMOAを取り戻そうと思った。



【2】魔の手

すず香達は、会場を後にし、KOBAのいる事務所に向かった。だが、後ろから何かがついてくる。
「何か、来てる。」
「……あれ、香港マフィアじゃない? ヤベ! 走ってきた、逃げよう。」
2人は香港マフィアに追われ、逃げた。そして、ある廃ビルに駆け込んだ。大芽が息をきらせながら、
「嘘だろ? マフィアまで絡んでるのかよ! ……ハアハア。あり得ない。」
「たいちゃん、すぅもハアハアしたいよ~!」
「今、下ネタ言いますか! マフィアだよ、追って来てるのマフィアだよ!」
「これじゃあ、うかつに動けない……。」
「……けど、分かった気がする。マフィアがいるからC国側も動けるのか! 完全に裏社会が絡んでるみたいだなぁ……。」
「すぅは、たいちゃんと絡み合いたい!」
「……マフィアに突き出していい?」

「さて、マフィアまで絡んで来たこの話。一体どうなるのか!」
「てめえ、小林!呑気に電話してる暇があったら、YUIMOAを連れ戻せや!」



【3】Mr.TAIGA

隠れていたすず香達。しかし、マフィアの3人に見つかる。
「終わった……。」
すず香がそう言うと、大芽が立ち上がり、
「すぅちゃん! ごめんね! もしかすると、グロい画になるかもしれない。」
そう言い、マフィアの前に堂々と向かっていく。
「たいちゃん!やめて!危ないよ……。」
大芽はすず香の忠告に耳を傾けず、マフィアの前に立った。
マフィアの1人が殴りかかる。しかし、それを避けてハイキックをお見舞い。もう2人のマフィアが殴りかかるが、その攻撃を避けて1人のマフィアにドロップキックを浴びせ、そのままの勢いでもう1人にスタナーを浴びせる。ハイキックを浴びせたマフィアにキルスイッチをお見舞い。ドロップキックを決めたマフィアには強烈な急所蹴りからコンプリートショットを決め、3人をダウンさせた。
「……かっこいい。たいちゃん!すごい!」
「……へへ! まあ、うん。」
その後、香港警察が来る。マフィアの3人は捕まった。
「……さあ、終わらせようか!」
「うん。けど、たいちゃん、どうすればC国政府も関わってるんでしょ?」
「……それがですね! もう、C国政府とは、話をつけちゃったんですよ! という訳で後は、事務所と話つけるだけだよ!」
「マジで! たいちゃんって、すごいんだね!」
「ええ!もちろん。 ……でね、この問題が終わったら~……。すぅちゃんとお風呂入りたいな~……! いい?」
「むしろ、ウェルカムです。 ……入ろう!」
「よし! 終わらせたら~!」



【4】いよいよ、決着へ!

すず香と大芽は、事の発展もとのC事務所に向かった。そこには社長である、ヤンが居た。
彼は香港人だが、幼少期にドバイに移住。沖縄に住んでいた事もあり、日本語も堪能だった。彼は人を巧みに使い、使えなくなったら 棄てるという残酷なやり方を取っていた。
そんな彼が、銃をにぎっていた。彼の足元には由結と最愛が居た。
「由結ちゃん、最愛ちゃん!」
「フフ……! 君達のせいで僕の野望が崩れちゃったよ。まあ、いいよ。ここで君達の親友を……、殺してやる!」
そう言い、笑ったヤンは由結に銃を向けた。
「由結ちゃん!」
そう言い、駆け寄ったすず香にヤンは発砲した。

すず香が目を閉じたほんの一瞬だった。 血を流し、自分に覆い被さる大芽の姿があった。
「たいちゃん!」
「………すぅちゃん…、聞いて……、あいつに生きてる事を悟られないように会話をしてくれない。頼んだよ……。」
大芽をそっと床に寝かせたすず香は、ヤンにこう告げた。
「分かりました。 私もC事務所に移籍します。だから、2人を解放してください。」
「お! その気になったかい。嬉しいな!」
「……あの、おねがいがあるんですけど、うちら3人が移籍したことを分かるように写真を撮ってくれません。」
「OK。いいよ。その願い、聞いてあげるよ。」
そして、ヤンは大芽が倒れている方に背を向けた。
すると、大芽はおもむろに立ち上がり、スリーパーを決める。そしてヤンがグッタリしたところにスリーパースープレックスを決めて、もう一度、スリーパーを決めて、PKを決めて、もう一度、スリーパーを決める。まさに鬼神の表情で。
そこに警察が来て、ヤンは捕まった。大芽は病院に運ばれたが、軽症で済んだ。

ここにC国の物語は終わりを迎えた。



【5】その後

ヤンは裁判の結果、懲役14年の判決を受けた。
大芽は入院から一週間で退院。
C国に移籍していたアーティスト達も元の事務所に戻る。
由結や最愛、KOBAもアミューズに戻り、ベビメタの活動を再開した。

SU「先生!2人が戻って来ました!」
MIKIKO「……う~……、良かった~……!」
YUI「あれあれ? 先生、泣いてる?」
MIKIKO「目にゴミが入っただけよ!」
MOA「そう言えば、先生には移籍話は、来なかったんですか?」
MIKIKO「そう言えば、こなかったね。その話!」
全員「wwwwww!」

いつも通りの楽しい雰囲気が戻って来た。



〈第4章〉THEONE

【1】すず香と大芽

予告通り、2人はお風呂TIME! 最後に入ったのは4歳の時。実に15年振りだ。
「……それにしても、喧嘩強かったね!」
「まあ…ね。アメリカに行ってから、色んな格闘技、習ったんだよね~! ……にしても、銃弾はヤバかった! 死ぬかと思った~……。 いや~……、すぅちゃんと一緒にお風呂入りたい気持ちが勝ったみたいだなぁ~!」
「変態な気持ちが勝ったという事ですか……。」
「って言っても、すぅちゃん、ソイツと一緒にお風呂入ってますがな!」
「……まあ…、それは~……、う~ん……!」
「それはそうと、銃、怖くなかった?」
「すごい、怖かった~! 膝小僧が………ガクガク、ガクガク…。いや~、恐いな~、恐いな~……。」
「……稲川淳二か…。」
「うん。」
「……まあ、いいや! 次のR'kのツアーでさ~、サポートアクト、やってほしいんだけど………。いい?」
「もちろん! 喜んで!」
「………それにしても、大人になったね! ………色々と……!」
「そうだね! でも、たいちゃんもね!」
「………浴槽にすぅちゃんと2人きり! ずっと、願っていました……。」
「………すぅもです。」
「………すぅちゃん!」
「………たいちゃん!」

「その後の事はご想像にお任せしますね!」 by最愛



【2】さやか、由結、最愛

さやかは、2人を連れてバルセロナに旅に来ていた。
「どう? バルセロナは?」
「もう、最高! ありがとね! さやちゃん!」
「うん! 最愛も楽しいよ! この3人で旅行出来て、嬉しいな~!」
「まあ、2人に大変な思いさせちゃったのは、さやにも責任あるからね……。」
「そんな! さやちゃんの責任じゃないよ! ね、最愛!」
「そうだよ! さやちゃんは関係ないじゃん!」
「……でも、もっと2人の為に何か出来たんじゃないかな~って思うんだよね……。」
「優しいんだね、さやちゃんって! 何だか、由結の心が温かくなってくる!」
「こんな、お姉ちゃんに居てほしかった!」
「………ゴメンね。 楽しい旅行なのに変な空気にして、2人こそ優しいね! 由結ちゃん! 最愛ちゃん! ありがとね!」
と言い、さやかはウィンクした。 その目は潤んでいた。
「さやちゃん、ありがとね! 由結、嬉しい!」
「そんな目で見ちゃったら、最愛のドキドキ……、伝わっちゃうじゃん!」
「………ヤバい、最愛ちゃん! それ言われちゃったら、さや、最愛ちゃんの事、襲っちゃう!」
「中元兄弟は変態なの? すぅちゃんも、たいちゃんも、さやちゃんも!」
「まあね! でも、すぅちゃんとたいちゃん程じゃないよ!」
「それから、最愛もね!」
「ちょっ! 何よ~! 最愛は変態じゃないし~!」
「ハハハハ!」
3人はバルセロナでの一時を楽しんだ!



【3】R'k 日本ツアー。そして解散

R'kの日本ツアーがスタート。このツアーは、日本武道館、5大ドーム、そしてツアーファイナルでは、横浜日産スタジアムで2daysやる。
そして、このツアーでは、サポートアクトにBABYMETALがつく。 スペシャルゲストとして、ディープパープルが参加する。尚、BABYMETALのバックバンドは、R'kとそのサポートメンバーが担当する。

ツアーでは、中元兄弟の地元、広島も回る。そして、武道館、5大ドーム公演も終え、いよいよツアーファイナルの横浜日産スタジアム公演を迎える。

そして、2日間のライブを終え、いよいよ最終日を迎えた。
「いや~……、ついに最終日が来ましたか~……。」
「………さや、寂しいです。」
「すぅも寂しいな~……。」
「最愛は楽しかったYO!」
「由結は地元ライブも出来て、満足だYO!」
「……でも、俺らは寂しいよ。今日でR'k解散か~。なあ、たいちゃん!」
「………え?……」
大芽と翼、意外の誰もが耳を疑った。
「………そうだね! つばっち。今までありがとな!」
「………解散しちゃうの?」
「………うん。ツアー前にはもう決めてたんだよ。」
「そんな~……。最愛、やだよ~。」
「………KOBAさん! お願いなんですけど、これから、俺、翼を神バンドとして使ってくれませんか?」
「………え! マジですか? ………是非、お願いします!」
「………さて、そろそろ本番やな! 行くぞ~! 日産スタジアム、生、一丁………」
「喜んで!」

この日、ファンの前でR'kの解散が伝えられ、ファンには衝撃が走る。 しかし、この日もライブは盛り上がった。ライブが終わる頃には由結、最愛、さやか、R'kのサポートメンバー、そして翼が泣いていた。
そして、ステージを去る前、R'kの2人はハグをした。ここまで涙を流さなかった大芽も泣いた。

ここにR'kの歴史は一旦、幕を閉じた。
だが、いつか復活する日を多くの人が願っている。



【4】いつかまた……

彼らは別の道を歩んだ

翼は予告通り、BABYMETALの神バンドのギターの神となった。そして、前々から組みたかったヘビメタバンドを組んだ。名前は「WINGーM」とした。

一方の大芽は、日本でビーイング社に所属し、ポップインストゥメンタルなどにもチャレンジ。自分の今までのキャリアを180度ひっくり返し、チャレンジを続けた。もちろん、ハードロックも続け、再度、ヘビメタにもチャレンジした。大芽は、翼のようにバンドは組まずにソロでの活動を決断した。

だが、最後のR'kライブの時にステージで話したこの言葉。いつか実現できるようにと、2人は思っている。
「いつか、もう一度、一緒にやろうぜ!」
「また、みんな、会おうぜ!」



【5】大芽の道

「あなたにとって、R'kとは何か?」
この質問に大芽は、
「僕の人生の一部」
と、答えた。
「あなたにとって、姉や妹はどういう存在?」
この質問には、
「大好きな恋人! 何でもできる仲ですねw」
と、答えた。
「あなたにとって、音楽とは?」
この質問に対しては、
「人の心を動かせる能力がある。 そして、終わりの見えない無限の世界がある。」
そして、最後にこの質問。
「あなたのこれからの目標は?」
この質問に対して、
「………うーん……。どうだろう………。」
と、悩んだが、こう答えた
「あえてゴールは決めないです。だって、そっちの方が無限の可能性があって、楽しそうじゃないですか!」

これが中元大芽という男だ!



〈Mr.TAIGA〉あとがき

MOA「楽しかったね~。」
YUI「うん。楽しかった!」
SU「………ハア~…。疲れた。徹夜で書き続けたからね。」
MOA「すぅちゃんが書いてたの?」
SU「うん。そうだよ!」
アケ「嘘おっしゃい! 人が書いてる所、深夜になるまで邪魔してただけじゃん!」
SU「いやいや……! そんな事、すぅはしないですよ~!」
YUI「そうだよ! すぅちゃんはそんな事しないよ!」
SU「由結ちゃん………。」
YUI「だって、すぅちゃん、ポンコツだからアケさん家まで行くの無理だよ!」
SU「おい! YUImetal! すぅはクイーンですよ~。分かりますか、ペチャ赤ちゃん!」
MOA「すぅちゃんもペチャじゃん!」
SU「うっさいわ! 最近のクイーンは胸も成長してるのよ! 知らないの?」
アケ「………ご愛読、ありがとうございました!」

※この話を含め、小説はフィクションです。