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su-live - 朱〜朝焼け〜さん作


〈su-live〉

ー序章ー
単独ライブを密かに計画していたsu-metal。そして遂に、中元すず香として単独ライブに打って出る。


ー第1章ー 〈初単独ライブ〉
【1】ZeepTokyo
その日、すず香はZeepTokyoに居た。この日が初の単独ライブの日。「BABYMETALとは別の世界。別のすぅを見せる。」 これをテーマにしてライブに挑もうとしていた。バンドメンバーはギターにAKE(アケ)、もう1人にDuran。ベースにTOKIE。ドラムにチャドスミス。キーボードに小野塚晃。このメンバーでひとまず全国を回ろうとしている。


【2】すず香、アケ
「ねえ、アケ君。お願いがあるんだけどいいかな?」
少し前にライブフェスで知り合った、すず香とアケ。サマーソニックで再び会う機会があったすず香はアケにこう話しかけてきた。
「え!あ、僕なんかでいいんであれば、どうぞ。」
こう話したアケの顔を見ながら、微笑んだすず香はこう言った。
「実は単独ライブをやろうとしてるんだけど、サポートギターやってくれない?」
すず香のファンであったアケはすごいドキドキしてきた。
「じ、じ、自分なんかでよければ!!」
「ありがとね! じゃあ、後で詳しい事、教えるから。じゃあ、顔笑ってくるね。」
と、言いながらウィンクし、自分の出番へ向かっていった。
「たまんね~。」
興奮が止まらないアケだった。


【3】セットリスト決め。
バンドメンバーも決まり、次はセトリ決め。事前にすず香から、
「メタルだけじゃなく、別ジャンルにも挑戦したいんだ!」
そう言われていたアケは、ファンである稲葉浩志の曲を中心にセトリを組もうと考えていた。
「それとね…」
すず香にそう言われて、さまざまなことを言われた。
①アコギを弾きたい。 ②20〜23曲歌いたい。 ③su-metalソロも歌いたい。
こう言われたアケはセトリ決めに取りかかった。
「こんな感じ…かな?」
アケはすず香と一緒にライブが出来ることにドキドキが止まらず、とにかくライブを楽しみにしていた。


【4】リハーサル
アケは披露する曲のギターやコーラスに取り組んでいた。他のバンドメンバーも自分の楽器に黙々と取り組み、すず香は歌のリズムや歌い方、ライブのMCなど様々、取り組んでいた。すると、すず香はアコギに取り組み始めた。最初は軽く鳴らす程度だったが、披露する曲のコードを弾き始めると、アケを始め、他のバンドメンバーも驚く程のうまさで度肝を抜いた。弾き終えると、すず香は、
「どうですか? 下手じゃないですよね?」
こう、問いかけてきたすず香にDuranが、
「すごいよ! どこで練習したの?」
と、言い、他のバンドメンバーも、
「うん。確かにすごいよ!」
と、続けた。この言葉にすず香は、
「えへへ~!」
かわいらしく、得意気になっていた。


【5】ライブ 1~10曲目
いよいよ、ライブがスタート。1曲目に鳴り響いたのは稲葉浩志のSaturday。すず香の
「鮮やかな~、感情はこんな時光る。一抹の寂しさーこそーがー、明日への望みー。」
この声と共にバンド隊の演奏がスタートする。そして、Saturdayが終わると同じく稲葉浩志の曲、エデンが始まる。
「この目はあなたを見るためにある。」
この歌詞で客の盛り上がりがヒートアップする。エデンが終わるとすず香の、
「こんにちは、東京!」
の声と共にBABYMETALでもカバーしていたPainkillerがスタートする。次にすず香がフライングVを持ち、稲葉浩志のOkayがスタート。淡々とエレキを弾く姿に観客からの歓声は大きくなる。この後、su-metalソロである悪夢の輪舞曲がスタート。観客からは驚きと共に歓声があがる。終わると、すず香によるMCが入る。
「BABYMETALとしては見せられない、新たなすぅdeath。今日はゆっくり楽しんでください。」
そして、始まったのはOverthefuture。どよめきがおこるが、観客からも
「ぜったーい。だいたーん。」
の声が響く。その後、アコギを持ったすず香。稲葉浩志の波、赤い糸と続く。さらにその次のI AM YOUR BABYの、
「どうして人は生きていくのか 理由を探すのもまた人生。」
この歌詞がこの日の中でもかなり観客の心を響かせた。そしてアコギをやめ、始まったのはsu-metalソロのAmore。途中でDuranによるギターソロも入り、BABYMETALではないオリジナリティーにより、拍手が鳴り響く。


【6】ライブ11~20曲目
11曲目にきたのは稲葉浩志の今宵キミト。曲が終わると、小野塚によるキーボードソロ。そしてそのまま、こちらも稲葉浩志のSAIHATEHOTELがスタート。曲の途中で稲葉浩志のツアー「enⅢ」の同曲の観客との掛け合いのように、
「wow wow wow wow wow wow yeah!」
を挟む。SAIHATEHOTELが終わると、su-metalソロの紅月、NoRain NoRainbowへ続く。そして、すぐに稲葉浩志のBLLEDへ。次にBABYMETALでsu-metalとしてカバーした、WhiteLoveを歌う。その後、アケのギターソロでTakMatsumotoの朱~朝焼け~を演奏。終わると、BABYMETALでもカバーしたBreaking the lawを歌う。その後、jamセッションが始まり、Receive You [Reborn]を歌う。この曲でのすず香のかっこよさに観客の特に女性陣から大歓声があがる。そして、BABYMETALの曲、KARATEを歌う。BABYMETALの時同様、
「everybaday jump」
の掛け声と共にジャンプもした。そして、20曲目にRoad of Resistance。BABYMETALのように常に踊る訳ではないが、また違った良さが出た。その後、すず香の
「seeyou」
でバンドメンバーは引っ込んだ。


【7】アンコール
Road of Resistanceで終わったライブはアンコールに突入。アケを中心としたバンドメンバーによるTakMatsumotoのGO FUTUREを演奏。終わると、すず香が登場し、
「まだまだ、盛り上がれー。」
の声と共にあわだまフィーバーが始まる。途中で各バンドメンバーによるソロパートが入る。終わると、
「本当に今日はありがとう!」
この声と共にアケの曲であるrainbowがスタート。
「rainbow rainbow。白か黒かー。rainbow rainbow。そんなんじゃ足りなーい!」
の部分では観客と一緒に歌う。そして、ライブは終了。最後はB'z風に、
「せーの!お疲れ~!」
で締めくくった。ライブは最高な出来であり、ファンは盛り上がった。
しかし、いいことだらけではなかった…。


ー第2章ー〈おちてゆくの闇の中を〉
【1】BABYMETAL
ツアーは順調に進む。ツアーファイナルの日本武道館公演ではセトリにTHEONEを加え、よりレベルをあげたライブで成功させた…。
その後、BABYMETALとしての次のツアーに向けて、すず香は由結、最愛らと久しぶりに顔合わせをした。しかし、何かいつもと違う感じがした。いつもなら、みんな、笑顔で自分を見て、話してくれる筈なのに…。今日は自分への視線が冷たいような気がした。
「いや~、ツアー疲れたな~!」
こう言ったすず香に対して、由結は、
「ふーん。良かったじゃん。盛り上がったんでしょ。」
と、冷たく言い放つ。そして、KOBAや神バンドメンバーなども睨み付けたり、舌打ちしたりしていた。唯一、最愛だけが、困った顔ですず香を見つめていた。何がなんだか分からないすず香は一度、その場を離れ、部屋に戻った。


【2】すぅ最愛
とりあえず、すず香は色々と整理してみた。おそらく、由結は自分の単独ツアーに関して怒っているようだということは分かった。でも、なぜ? ソロツアーをやることはもちろんちゃんと、事務所やYUIMOA、KOBAにもちゃんとつたえた。その時、応援もしてくれた。なのに…。そう考えているところに最愛がやって来た。
「最愛ちゃん、これってどう…。」
すず香が言い終える前に最愛が
「すぅちゃん…。最愛達の事…、嫌い…?」
「え!何を言ってるの?どうしたの?」
「じゃあ、これどういうこと…?」
今にも泣き出しそうな最愛はある雑誌を開いた。その記事を見た、すず香は目を疑った。そこには、
〈BABYMETALのsu-metal、BABYMETAL消えろ発言。メンバーやプロデューサー、神バンドの悪口や愚痴も。これからはソロ1本でいく宣言!〉
と、書かれていた。思わず、すず香はその雑誌を閉じた。それを見た最愛は、
「やっぱり、本当だったんだ。すぅちゃん、ひどい。親友だと思ってたのに!」
泣きながら、最愛は部屋を飛び出した。すず香は動揺していた。


【3】ブーイングの嵐
改めて、すず香は雑誌を開いてみた。よく読むと、こんな事が書かれていた。
①BABYMETALはほとんど自分が支えている。 ②メイトが気持ち悪すぎる。 ③所詮はYUIMOAはビジネスパートナーでしかない。など、明らかに他人を尊重してきた、すず香のイメージと真逆の事が書かれている。
「なぜに、このような事態に…。」
とりあえず、ライブなので重い空気の中、リハをした。これでも十分に辛いのだが、追い打ちをかけるような出来事がおこる。ライブ中、3人の歌の時、YUIMOAのソロパートの部分では、メイト達は盛り上がるのだが、SUのパートの時だけ盛り下がる。さらにBLACKBABYMETALでは、3人の時以上の盛り上がりを見せる。しかし、SUソロの時は、シンとして、どこか神バンドの演奏にも熱がこもっていない。それでも、やり遂げようとするSUに対して
「いつまでやるんだよ!早く、次、行けよ!」や、
「声がすげー、気持ち悪いわ~。吐き気する~!」
など、心ない声が聞こえてくる。しかし、なんとかやり遂げたすず香。いつも通り「we are」を言おうとするが、由結と最愛が交代で「we are」を言う。そして、最後の「seeyou」もYUIMOAが言い、ライブは終わった。ステージから引っ込んだすず香に対して、由結やKOBAが、
「ざま~!」と、言い放った。この日、すず香は休業を決める。


【4】休業
世間ではこんなニュースが話題となった。
〈BABYMETALのsu-metalこと中元すず香が休業宣言。これで姉妹での休業!〉
それから、BABYMETALはYUIMOAの二人で活動を続行することが決まり、会社ではすず香の解雇の話まで出てきた。ネットでは、
「そりゃ、そうだ!」
「芸能活動も無理でしょ。」
「こりゃ~、解雇も時間の問題w」
などの心ないコメントばかりが出回っていた。
(本当は違うのに、なんで私がこんな想いしなければならないの?)
そう思ったすず香だが、ある決心をする
「こうなったら、自分の力で嘘を証明してやる!」


【5】誰が?
という事ですず香は、その雑誌の記事を書いた人の名前を調べた。すると、Aという人物が書いたようだった。すず香はその人物に心当たりがあった。
「もしかすると…。」
そう言い、すず香は、ASHのDVDを見てみた。
「やっぱり…。」
そこには、自分よりも3個年上の若き、Aの姿があった。彼もASHの出身だったが、素行が悪く、よく他の生徒に迷惑をかけていた。そんな、彼がASHを辞める事件があった。そのきっかけとなったのが、すず香である。ある日、彼はすず香に因縁をつけてきた。そこで、すず香が言い返すと、口論に発展。逆上したAがすず香を突き飛ばす。すず香はその時、手首をひねり骨折した。これが原因でAはASHを辞めることになった。そして、最後にAは、
「俺の唯一の生き甲斐がASHだったのに…。」
と、言い放ち、姿を消した。
おそらく、その出来事を逆恨みして、記者となった彼はこの記事を書いたと思われる。
「なるほどね~! アイツがこんな記事をー。相変わらず、性格悪いんだなあ。」
すず香はあきれていた。しかし、彼はより、最悪の出来事を生む。


【6】誘拐
早速、すず香はその週刊誌を発行している会社に出向いた。すると、ある男性記者が出迎えてくれた。その記者は探しているAではなかった。すず香はその記者に、
「Aさんという方はいらっしゃいますか?」
「いや、それが今日、彼、欠勤してるんですよ。」
「欠勤ですか…?」
「ええ。何か予定があるそうで、それですず香さん宛の手紙を預かってるんですよ。」
そう言い、彼は手紙をすず香に渡してきた。
「ありがとうございます…。」

家に戻ったすず香は手紙を読んでみた。そこには、驚きの内容が書かれていた。
〈お前の大事な友達、最愛ちゃんの事は誘拐した。今から、俺の指定する場所に来いと書いていた。〉
(誘拐…、最愛ちゃんが?)驚きの内容に言葉が出なかった。ひとまず、すず香は会社へと、向かった。
 


【7】取り合ってくれない
会社へ来たすず香はKOBAの所に向かった。そこにはKOBAと由結が居たが、最愛の姿はなかった。2人から冷たい視線を浴びるが、すず香は慌てた様子で、
「大変です!最愛ちゃんが誘拐されたみたいなんです!」
と、伝えてAが書いた手紙を見せるが、
「ふん!どうせ、自分で書いたんだろ!そもそも、最愛の事は今日、呼んでないし。」
と、KOBAに一蹴される。しかし、めげずに、
「本当なんですって!信じてください。」
と、言うが、由結からの一声に心が折れる。
「どこまで人をバカにすれば、気が済むの!いい加減にして、ホント、あんた最低!」
この一声を聞いたすず香は部屋を飛び出した。もう、頼る人はいないのか…。警察に言っても取り合ってくれないだろう。
「やっぱり、自分でやるっきゃない!よし、行こう!」
すず香は1人で最愛を助けに行く事を決めた。


ー第3章ー〈救出大作戦❗〉
【1】出発
すず香はアケと会い、これまでの事の経緯、そして自分が1人で最愛を助けに行こうとしていることを話した。アケは驚き、心配した。
「駄目だよ。すぅちゃん!危険かもしれない…っていうか、危険だよ!」
「でも、このまま最愛ちゃんを救えないのは嫌なの!」
「じゃあ、僕も一緒に行くよ!」
「ダメ!アケ君の事を危険な目にあわせたくないの!」
「でも、僕はすぅちゃんの役にたちたいんだ!お願い、頼むよ!」
「ごめんなさい。その気持ちは受け取っておくね!」
「すぅちゃん!」
「ごめんね。でも、もし一緒に来たら、すぅ、アケ君の事嫌いになるよ。それは嫌なの。分かってくれる?」
「…分かった。でも、じゃあ、なんで僕の事を呼んだの?」
「もしかすると、これが最後になるかも…。だから、最後に会いたくて…。」
この言葉を言ったすず香はアケの下を去り、最愛の助けに向かった。


【2】再会
Aに言われた廃工場に来たすず香。中に入って行くと、中はボロボロだった。
「最愛ちゃんはどこだろう?」
最愛の姿を探す、すず香。と、背中に視線を感じ、後ろを振り向くと、男が立っていた。Aだ!
「…待ってたよ。すぅちゃん。」
すず香はあの日の出来事を思いだし、体は緊張していた。


【3】衝撃の告白
2人は廃工場にあったテーブルを挟み、向かい合うようにして座った。すず香は早速、Aに問いただす。
「Aさん。私の事、恨んでる? 最愛ちゃんはどこ?」 
「…嫌、僕はすぅちゃんの事を恨んだ事なんて、ないよ。ましてや、嫌いでもないし。」
「じゃあ、なんであんな記事を…?」
「すぅちゃんが好きだから…」
「えっ…!」
「すぅちゃんが好きだからだよ!君の顔とか心優しい正義感あるところが好きなんだよ! それにあの時みたいに堂々として、はっきり言ってくるところが好き!あの時はイタズラで突き飛ばしたけど、痛かったよね。ごめんね!」
すぅは思った、(変態…?)
「…で、最愛ちゃんはどこなの!」
「その事だけど、最愛ちゃんはあの部屋にいるんだ。変な気を起こさないで、あの部屋には爆弾が仕掛けてあるんだ。でね、取引をしないかい? 最愛ちゃんを解放する、そして、すぅちゃんの悪評を取り消すよ。でも、その代わりに… 僕と結婚しよう!」
「…」


【4】すぅの決断
衝撃の告白に動揺したすず香。どうしようか迷っていたが、まず最愛と話させてほしいと言った。部屋を開けると、腕を縛られていた最愛が居た。
「最愛ちゃん!」
「ごめんね…。すぅちゃんの事、疑っちゃって。」
「うんうん。大丈夫だよ。最愛ちゃんなら信じてくれると思ってた。」
「でね、たまたまアイツ(A)に会って、記事がウソだって分かったの。問いただそうとしてたら、強引に縛られて拉致されたの!」
「縛る、縛られる…。うわ~、最愛ちゃんの事縛りて~!」
「おいおい、エロクイーンがでてますよw。で、すぅちゃんどうするの?あんなヤツと結婚…。やめて、最愛のためにそんな事しないでね。」
「…私にはベビメタ、仲間が大切なの。失いたくないの! だから、この現実を受け入れるよ。」
「すぅちゃん…。」
すず香は部屋を出て、Aのもとへ向かった。そして、結婚を受け入れる事を告げた…。


【5】まさかの結末
Aは発狂した。
「ひゃっほーい。すぅちゃんが僕のお嫁にきた~!」
すず香はこれでベビメタが終わるわけでないからと思い。Aの用意した婚姻届にサインしようとした。すると、奥の方であの手紙を渡してくれたあの男性記者が銃をすず香の方に向けて立っていた。そして、銃弾が放たれた。
(バーン❗)
銃声が響く。すず香は目をつぶる…。

しばらくして、目を開けると、Aが血を流し倒れていた。
「A君!A君!」
「…ふー…。す、ぅ…ちゃ、ん。ごめん…ね。ぼ、く、の、事、わ、す、れ、な、い、で…」
「A君! A君! Aく~ん❗ うー…」
すず香は泣き続けた。


【6】悲しみ
泣き続けたすず香だったが、最愛を救出し、到着した警察などに事情を説明した。そして、ブルーシートを被せ、運ばれてゆく、Aの遺体を見て、泣いた。一方で、発砲したあの記者は確保された。動機については、
「すず香さんが家の事務所のAとどういうわけか関係性があったようで、もし、会社に不利益な事があったらどうしようと、思って発砲した。」
と、語った。あまりに身勝手すぎる動機である。

その日の夜、すず香の携帯に最愛からメッセージが届いた。
〈明後日の朝9時から、事務所にて打ち合わせだYO!〉
「軽っ❗」
とても誘拐された人のテンションだとは思えないすず香だった。
「でも、みんなに言いたい事があるから…。」


ー第4章ー〈PRAY〉
【1】アケと
次の日、すず香はアケと会い、昨日の事を話した。
「…それは、残念だったね。」
「…うん。A君…、いい人だった。ただみんなにかまって欲しかっただけだったみたい…。」
「んで、明日、BABYMETALでまた集まるんだよね。どうする、許すの?」
「うん。許そうとは思ってる。けど、それだけで終わらせない。大切な人を失ったんだから…」
「………思い通りになるといいね!祈ってるよ!」
「うん。ありがとう。」
すず香はアケと別れ、1人帰路を歩く。どうしてもみんなに言いたい事があった。


【2】もう一度
朝、事務所に来たすず香の前には由結、最愛、KOBAが待っていた。
「あのね…。すぅちゃん、由結ね、すぅちゃんの事、悪く言っちゃってた…。私、仲間として親友として信じるべきだったのに…、ごめんなさい。本当にごめんなさい。」
由結がこう言うと、KOBAや最愛も謝った。きっと、3人ともすず香が心優しく、許してくれるだろう。そう思っていた。しかし、すず香の返事は意外すぎる物だった。
「ふー。やっぱり、私BABYMETALの事、嫌いだわ~。昔は好きだったんだけど!」
この発言に3人とも唖然とした。しかし、すず香はこう付け足した。
「でもね、もう一度、BABYMETALの事を好きになりたいの! それにはみんなの協力が必要なの。すぅも顔笑るから、また一緒に顔笑ろう!」
この言葉を聞いたYUIMOAは泣きながら、
「すぅちゃ~ん!」
と、言い、すず香に抱きついた。


【3】ライブ
翌月、ライブステージに立ったすず香にメイト達から
「ごめんね、すぅちゃん」や、
「su-metal、最高!」
などといった声が飛んできた。それに対し、すず香は
「I love you BABYMETAL」
と、返した。
ライブの方はいつも通り、3人のキレキレの動きに加え、su-metalの美しい声が会場を響かせていた。そして、最後は、
「seeyou」
これで締めて、ライブを終了させた。


【4】su-metalとすず香
「ところで、すぅちゃん、ソロってこれからも続けるの?」
最愛がこう聞いてきた。
「みんなが許してくれるんであれば、これからもやりたいな、とは思ってるけど。…それにアケ君とまたライブやりたいし…。」
「えっ、すぅちゃん、何か言った?」
「嫌、なんでもないよ! …でもね、やっぱりお客さんにはsu-metalとしての自分と中元すず香としての自分を見てもらいたいな~って、思ってるんだ!」
「ふ~ん…。」
「ちょっ! 自分から聞いといて、何よ、そのリアクション!」
「あははは!」
いつもの楽し気な風景が戻っていた。


【5】su-live
(私にとってのライブってなんだろう)
みんなからのけ者扱いされたこと。大切な人との悲しい別れ。改めて、理解した友との絆。そういった出来事、全てを受け入れたうえで、同じような状況で悲しむ人を勇気付けたり、自分を応援してくれる人の声に応え、全力を見せる。そして、自分が歌が好きでダンスも好きだから。なによりも、頼れる相方や仲間と共に頑張る。それが私のライブなんだと思った。
中元すず香の、su-metalのライブ、「su-live」なんだと。


~おわり~


~この作品(su-live)のテーマ曲~
主題歌「No Rain No Rainbow(BABYMETAL)」
「悪夢の輪舞曲(BABYMETAL)」」「Amoreー蒼星ー(BABYMETAL)」
エンディング「PRAY(B'z)」

〈su-live〉あとがき

自身発のベビメタ小説となったsu-live。この中では私が出てきたり、由結ちゃんが悪くなってたりなど、色々ありました。しかし、この作品を読んで、1人でも多くの人が感動してくれたら幸いです。ありがとうございました。