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The Chosen Five-メロスピ部長作

The Chosen Five 1

SU-METAL「しまった……やらかしてしまった。」
MOAMETAL「あっ!いたいた!すぅちゃん、大変なことになってしまったの!」
SU-METAL「あら…何だか最愛ちゃんの方が深刻なようね、一体どうしたっていうの?」
MOAMETAL「ふざけ半分でThe Chosen Fiveに申し込んだら選ばれちゃったの!」
SU-METAL「なんと!ここにもやらかしちゃった人間がいるとは!」
MOAMETAL「ここにもって……まさか、すぅちゃんも…」
SU-METAL「はい、わたくしポンコツメタルは選ばれちゃいました…その5人に。」
MOAMETAL「ちょい!どうすんの!選ばれし5人の内2人が本人だなんてシャレならんわ!」
SU-METAL「うーん、絶対に怒られちゃうパターンだよね、これ…。」
YUIMETAL「……ちょっと2人とも、お話があるんだけど。」
MOAMETAL「ぎゃーっ!でたー、キツネ様ー!」
SU-METAL「あのですね、これは魔が差したというか何というか……」
YUIMETAL「知ってるわよ。抽選を小林に任せたのが失敗だったわ!」
MOAMETAL「何ですと?じゃあ小林が悪いんじゃん!」
YUIMETAL「選ばれしメタルネームを見たらポンコツメタルに顔面マッサージメタルでしょ?」
SU-METAL「最愛ちゃん、なんて名前つけてんのw」
YUIMETAL「おまけに白ワンピメタルまで選ばれちゃってるじゃないの!」
MOAMETAL「まさか……それって由結の……」
YUIMETAL「とにかく5人中3人が本人だなんてありえないわ!」
SU-METAL「どうするの?抽選し直すの?」
YUIMETAL「いや……とりあえず小林を殴りに行きましょう。」
MOAMETAL「そうね、それで一回スッキリしよう。」
 

The Chosen Five 2

KOBAMETAL「うぇ~い!今日は会社の経費でじゃんじゃん飲むぞー♪」
YUIMETAL「小林め、パーティー気分でうかれやがって…。」
KOBAMETAL「おっ?お前達も祝いに来てくれたのか?」
SU-METAL「小林さん、これって何のパーティーなんですか?」
KOBAMETAL「実はね…僭越ながら小生、小林は……選ばれし5人に選ばれちゃいましたー!」
MOAMETAL「アホか!何で自分を選んどんねん!」
KOBAMETAL「厳正なる抽選の結果、見事に当選したまでであります!」
YUIMETAL「困ったわ、これで選ばれし5人中4人が身内になってしまったわね…」
SU-METAL「抽選し直しなさいってばw」
MOAMETAL「……となると、残りの1人が誰だか気になるわ。誰なの?」
YUIMETAL「選ばれし最後の1人、その名は……ウン…コ…ン……?」
SU-METAL「ウ〇コって……由結ちゃん、それアンノウンって読むのよ。」
MOAMETAL「アンノウンメタル……つまり餡がウ〇コで…」
SU-METAL「違うってば……知られていない、未知のっていう意味よ。」
YUIMETAL「このウンコウンメタルだけ誰だか見当もつかないの。」
SU-METAL「アンノウンだってば。」
MOAMETAL「これは何かあるわね……だって1人だけウ〇コだなんておかしいもん!」
SU-METAL「おかしいのはお前らのほうじゃけん。」
YUIMETAL「これはちょっと調べてみた方がいいかもね…。」
MOAMETAL「よし、早速行こう!」
SU-METAL「ちょっと、調べるってどこに行くの?」
YUI&MOA「もちろん、トイレへ!」
SU-METAL「よし、一旦ウンコから離れてみようか。」


The Chosen Five 3

KOBAMETAL「調べてみて判ったことがいくつかある。」
MOAMETAL「いくつかって………いくつですか?」
KOBAMETAL「細かい奴だなぁ……モアメタルはA型だったっけ。」
SU-METAL「アンノウンメタルさんって誰だったんですか?」
KOBAMETAL「それが判らないんだよねー。」
YUIMETAL「じゃあ判ってないんじゃん。」
KOBAMETAL「誰だか判らないってことが判ったんですけどー。」
MOAMETAL「ふむふむ……資料によると抽選後にデータが書き換えられた形跡があるようね。」
KOBAMETAL「ちょっと、人の台詞を取らないでくれませんか?」
SU-METAL「でも、誰が何の為に?」
KOBAMETAL「それが判らないんだよねー。」
YUIMETAL「やっぱり判ってないんじゃん。」
KOBAMETAL「判らないってことが判ったんだっつーの!」
MOAMETAL「うーん、わからないことだらけで話が進まないね…。」
KOBAMETAL「だが、一つだけ判ったことがある!」
SU-METAL「あれ?さっきいくつかって言ってませんでしたっけ?」
KOBAMETAL「うっさいなー、B型の人に言われたくないっつーの。」
YUIMETAL「で、何が判ったんですか?」
KOBAMETAL「ふむ、どうやら今回の件は全てタヌキ派の仕業じゃないかと睨んでおる。」
MOAMETAL「タヌキ派?」
SU-METAL「ポンポコのタヌキさん?」
YUIMETAL「あ!すぅちゃん、チ〇ポコって10回言っ……しまった、オチを言っちゃった!」
KOBAMETAL「O型の人ってそういうとこあるよね…。」


The Chosen Five 4

MOAMETAL「ところでタヌキ派って何なんですか?」
KOBAMETAL「日本人の信仰は太古の昔からキツネ派とタヌキ派に分かれていたんだよ。」
SU-METAL「まさか、キツネ派の神様って……FOX GOD?」
KOBAMETAL「そう。キツネ様を信仰している人達が所謂キツネ派だ。」
YUIMETAL「じゃあ、タヌキ派の神様は…えーっと……RACCOON DOG GODだね!」
KOBAMETAL「いや、おたぬき様っていうんだよ。」
MOAMETAL「えっ!おたぬき様って……最愛と由結は会ったことあるかも!」
KOBAMETAL「何だって!キツネ派にとって言わば敵の総大将だぞ!」
MOAMETAL「以前、最愛があたたた病を患ったときに治してもらったもん。」
SU-METAL「あたたた病?」
MOAMETAL「”た”っていうと”たたたたたーた”って言わずにはいられなくなる奇病なの。」
YUIMETAL「そうそう、あたたたたーたってうるさかったから”た”を抜いてもらったんだよね。」
MOAMETAL「そしたら”た”って言えなくなって、どうしても”きんま”になっちゃうんだよねー。」
YUIMETAL「そうそう、ちょーウケる。」
KOBAMETAL「マジか………あたたた病はタヌキ派の人間しか罹らない病気のはず…。」
SU-METAL「えっ、てことは……最愛ちゃんって…」
YUIMETAL「まさか……タヌキ顔!」
MOAMETAL「ほっとけ!」


The Chosen Five 5

KOBAMETAL「つまりモアメタルは……タヌキ派の戦士だ!」
MOAMETAL「えーっ!最愛、キツネ派がいいんですけどー。」
SU-METAL「最愛ちゃん、短い間だったけど楽しかったよ…。」
MOAMETAL「おい!そういうのやめんか!」
YUIMETAL「最愛、おたぬき様によろしく言っといてね……きんまデカ過ぎって。」
MOAMETAL「2人とも酷い……グスッ…グスッ………もう最愛はお友達じゃないって言うの!」
KOBAMETAL「っていうかね、まだそっちの2人もキツネ派だと決まった訳じゃないんだよね。」
SU-METAL「確かに…そんな印なんてどこにも無いもんねぇ。」
YUIMETAL「由結、いなり寿司めっちゃ好きだもん!」
KOBAMETAL「わかった………じゃあ、2人とも咳してみろ。」
SU-METAL「コンコンッ!」
YUIMETAL「グブォッ!ゲフォッ!」
KOBAMETAL「はい、スーメタルはキツネ派決定!」
SU-METAL「あざっす!」
MOAMETAL「ずるいぞスーメタル!このご時勢にコンコン咳するヤツなんていないっての!」
YUIMETAL「ねぇねぇ、由結は何派?」
KOBAMETAL「ユイメタルの咳は……悪魔かな。」
MOAMETAL「由結はタヌキ派だよ!だって一緒におたぬき様に会いにいったもん!」
SU-METAL「いえ、由結ちゃんはキツネ派よ!実際に陰でキツネ様としてベビメタ運営してるし!」
MOAMETAL「由結はタヌキ顔!」
SU-METAL「由結ちゃんはキツネ目!」
YUIMETAL「嗚呼、2人の美少女がこの更に美しい私を奪い合っているなんて……罪な私。」
KOBAMETAL「しかし困ったな…。もう既に大きな戦争が始まっているというのに…。」


The Chosen Five 6

MOAMETAL「ちょい小林!今サラッと戦争が始まってるって言わなかったか?」
KOBAMETAL「言ったよ。」
SU-METAL「今、世界で戦争といえば……えっと…」
KOBAMETAL「違う違う、日本で始まってるんだってば。」
YUIMETAL「日本の戦争?………まさか、角福戦争!」
KOBAMETAL「ユイメタル何歳だよ…。お前達も知ってるはずの戦争なんだけどなぁ。」
MOAMETAL「えっ、なになになに?」
KOBAMETAL「その名も……きのこたけのこ戦争!」
SU-METAL「きの………お疲れっしたー。明日はスタジオに10時でいいんですよね?」
KOBAMETAL「待て待て待て!俺は大真面目に話してるんだぞ!」
YUIMETAL「由結も帰ろうっと……明日おやつにきのこの山持ってくるねー。」
KOBAMETAL「何だって!……はい、ユイメタルはキツネ派決定ー!」
MOAMETAL「ちょいちょい!一体どういうことよ?」
KOBAMETAL「お前達、きのこたけのこ戦争のことは知ってるよな?」
SU-METAL「きのこの山とたけのこの里、どっちが美味しいかっていう論争でしょ?」
KOBAMETAL「うむ。実はこの戦争、キツネ派とタヌキ派の代理戦争なんだ!」
YUIMETAL「……とりま、大人が馬鹿だってことはよく判ったわ。」
MOAMETAL「でも何できのこの山好きな由結がキツネ派なのさ?キツネってキノコ好きだっけ?」
KOBAMETAL「キノコのキはキツネのキなの。同様にタケノコのタはタヌキのタなのよ。」
SU-METAL「……本当に大人って馬鹿なのね。」
KOBAMETAL「馬鹿にすんな!じゃあ、モアメタル!きのこの山とたけのこの里どっちが好きだ?」
MOAMETAL「うーん、たけのこの里かな…。」
KOBAMETAL「スーメタルは?」
SU-METAL「当たり前じゃない!断然きのこの山よ!」
KOBAMETAL「ほれ見ろ。キツネ派はきのこの山、タヌキ派はたけのこの里が好きなようにできとる。」
YUIMETAL「由結、実は一番好きなのってすぎのこ村なんだけどね。」
KOBAMETAL「だからユイメタル何歳だよ…。」


The Chosen Five 7

SU-METAL「きのこの山って夏場に溶けちゃったとしても被害が最小限で済むのがいいよねー。」
MOAMETAL「確かにたけのこの里が溶けたら壊滅的な被害を被ってしまうわ!」
YUIMETAL「クッキーの刺さる角度にバリエーションがあって個々の個性が光ってると思うの!」
MOAMETAL「確かにたけのこの里はどれもこれも似たり寄ったりで面白味がないわ!」
KOBAMETAL「チョコだけ先に舐めてさ、クッキー部分だけ後で食べたりしたよな。」
MOAMETAL「ぐぬぬ……確かにたけのこの里のチョコだけ先に食べるってのは至難の業!」
SU-METAL「あれ?小林さんってば、しれっとキノコ派なんですか?」
KOBAMETAL「もちろん!だって、たけのこの里って歯の裏にクッキーがくっつくの嫌じゃん?」
YUIMETAL「くっつく!アレ、舌で取るの大変なんだよねー。アゴが外れそうになる!」
MOAMETAL「くっそー!ガンガン攻められてる上に全く反論の余地がない!」
SU-METAL「ほれほれ、どうしたタヌキさんw」
YUIMETAL「このままじゃきのこの山の圧勝ですよーw」
KOBAMETAL「がっはっは!元からたけのこの里なんぞ相手にならんわい!」
MOAMETAL「くっそー!………グスッ…グスッ……ふえ~ん!」
SU-METAL「あっ……最愛ちゃん、本泣きしちゃった。」
YUIMETAL「ちょっと最愛ってば……本気で泣かないでよ。お遊びでしょーが。」
MOAMETAL「遊びじゃないやいっ!これは戦争だい!……リベンジしてやるから覚えとけ!」
KOBAMETAL「……あーあ、行っちゃった…。」
SU-METAL「まさか最愛ちゃん、おたぬき様のところに行っちゃったのかなぁ。」
YUIMETAL「でしょうね…。どうあがいてもたけのこの里に勝ち目なんか無いのに…。」
KOBAMETAL「いや、そうとも言い切れんぞ。」


The Chosen Five 8

SU-METAL「確かに、あのサクサク感はクセになるのよね。」
YUIMETAL「柔らかめのチョコのまろやかさが丁度いいコントラストを奏でていてさ。」
KOBAMETAL「唇に付着するチョコと歯の裏に付着するクッキー。その食べづらさが…」
SU-METAL「食べたという満足感を生み出している…。恐るべし好敵手だわ…たけのこの里!」
YUIMETAL「最愛はそこをもっとアピールすれば良かったのに!」
KOBAMETAL「っていうか、俺達も何気にたけのこの里好きだったりするよな…。」
SU-&YUI「うん、好きー。」

SU-METAL「あれからどれくらい経ったのだろう…。」
YUIMETAL「沈む夕日をいくつ数えたろう…。」
KOBAMETAL「今日もモアメタルは帰って来なかったか…。」
SU-METAL「大丈夫だよね?最愛ちゃん元気にやってるよね?」
YUIMETAL「由結……やっぱりおたぬき様に会いに行ってこようかな?」
KOBAMETAL「でも先週行ったとき、姿を現わしてくれなかったんだろ?」
SU-METAL「信じて待つしかないのかな?」
YUIMETAL「うん、信じて待とう!きのこの山でも食べながら!」
SU-METAL「モグモグ……やっぱりきのこの山の方が美味しいよねー。」
YUIMETAL「モグモグ……手も汚れないし万能お菓子だよ、きのこの山は!」
KOBAMETAL「……キツネ様が動かないってことは……信じて待てばいいんだよな?」


The Chosen Five 9

MOAMETAL「たのも~!」
おたぬき様「……………しーん。」
MOAMETAL「♪たんたんタヌキのきん…」
おたぬき様「わかったわかった!よく来たのぉ、久し振りじゃなモアメタル。」
MOAMETAL「ご無沙汰してます、お師匠様!」
おたぬき様「お師匠様?……ワシは誰も弟子にとった覚えはないがのぉ。」
MOAMETAL「最愛はこれから一生タヌキ派の戦士として生きていくことに決めました!」
おたぬき様「…キツネ派とかタヌキ派とか、人間ってまだそんなこと言ってんのかい…。」
MOAMETAL「ええ、おもいっきり戦争しちゃってまっせ!」
おたぬき様「戦争?……それは穏やかじゃないのぉ。詳しく話してみぃ。」
MOAMETAL「実は、かくかくしかじか……」
おたぬき様「なんと!……実にくだらないw」
MOAMETAL「でも最愛は悔しいんです!」
おたぬき様「よし、話はわかった。ワシにもそのきのことたけのことやらを食わせてくれんかのぅ?」
MOAMETAL「これがダサい店で買ったきのこの山でこっちが成城石井で買ったたけのこの里です。」
おたぬき様「どれどれ………ボリボリボリ……サクサクサク…」
MOAMETAL「……どうです?」
おたぬき様「うーん……ワシはこっちの方が好きじゃな。」
MOAMETAL「お前もキノコ派かい!」
おたぬき様「何だか面白そうじゃからワシも一肌脱ぐとするかのぉ……よっこいしょ!」
MOAMETAL「すげぇ!きんまを肩に担いだぞ!」
おたぬき様「だって歩くとき邪魔なんだもん。」


The Chosen Five 10

MOAMETAL「おたぬき様~、もう一週間も雑巾がけばっかりやらされてるんですけどー。」
おたぬき様「モアメタルよ、そなたはたった1人でキツネ派の連中と戦わねばならぬのだ。」
MOAMETAL「へぇへぇ、その話はもう100回聞きましたよーだ!」
おたぬき様「足腰を鍛え……ボリボリ……体力を増強させるのじゃ……ボリボリ。」
MOAMETAL「おい!きのこの山ばかり食ってんじゃねぇよ、でぶダヌキ!」
おたぬき様「だって、こっちの方が美味しいんだもん。」

MOAMETAL「おたぬき様~、もう一週間も薪割りばっかりやらされてるんですけどー。」
おたぬき様「モアメタルよ、そなたはたった1人でキツネ派の連中と戦わねばならぬのだ。」
MOAMETAL「へぇへぇ、その話はもう1000回聞きましたよーだ!」
おたぬき様「足腰を鍛え……ポリポリ……体力を増強させるのじゃ……ポリポリ。」
MOAMETAL「おい!ポッキーとか食ってんじゃねぇよ、でぶダヌキ!」
おたぬき様「さすがのワシもきのこの山ばかりじゃ飽きてしもうてな。」
MOAMETAL「せめてたけのこの里を食べてもらえません?言うてもタヌキなんですから…。」
おたぬき様「だって、アレ歯の裏に残るんだもん。」

MOAMETAL「おたぬき様~、もう一週間もコンクリ打ちばっかりやらされてるんですけどー。」
おたぬき様「モアメタルよ、そなたはたった1人でキツネ派の連中と戦わねばならぬのだ。」
MOAMETAL「へぇへぇ、その話はもう100万回聞きましたよーだ!」
おたぬき様「足腰を鍛え……サクサク……体力を増強させるのじゃ……サクサク。」
MOAMETAL「おい!タヌキのくせに、たべっ子どうぶつとか食ってんじゃねぇよ!」
おたぬき様「これさ……キツネはいるのにタヌキはいないんだよね…。」
MOAMETAL「落ち込むなってw」
おたぬき様「……あっ!タヌキいた!」
MOAMETAL「あー、それアライグマっすね。」
おたぬき様「…………」
MOAMETAL「だから落ち込むなってw」


The Chosen Five 11

KOBAMETAL「あのさ……モアメタルが一か月もの間、帰ってこないんですけどー。」
SU-METAL「うーん……さすがに長すぎるかもねー。」
YUIMETAL「すぅちゃん、今夜も由結と一緒にお風呂に入ってよね…。」
KOBAMETAL「これじゃ次のライブとかの公表もできないよ…。」
SU-METAL「別に公表しちゃえばいいのに…。」
YUIMETAL「最愛のシャンプーとリンス少しずつ使ったのバレないよね?」
KOBAMETAL「……お前達、相棒がいなくなったってのに何だか呑気すぎやしないか?」
SU-METAL「だって、毎日メールで連絡取り合ってるもん。」
YUIMETAL「向こうでタヌキとよろしくやってるみたいだYO!」
KOBAMETAL「メールって………じゃあ、そろそろ帰ってくるように伝えてくれませんかね?」
SU-METAL「大丈夫だってば。夜行バスで明日の朝に帰ってくるらしいから。」
YUIMETAL「あ、バスが満席だったから飛行機で帰るって言ってたYO!」
KOBAMETAL「それならそうと教えんかい!……とにかく無事なんだね………良かった。」
MOAMETAL「良くないやい!」
SU-METAL「あ、お帰りー。」
KOBAMETAL「モアメタルー!心配かけやがって!無事だったか?怪我とかは?」
YUIMETAL「最愛、お土産はー?」
MOAMETAL「はいよ、土産の金長まんじゅう!」
KOBAMETAL「よし!これで3人揃ったしホッとひと安心…」
MOAMETAL「ひと安心?……小林、何か勘違いしてないか?」
SU-METAL「最愛ちゃん……」
MOAMETAL「続きをやらなきゃ…。」
KOBAMETAL「続きって……何の?」
MOAMETAL「もちろん!きのこたけのこ戦争の続きじゃあ!!」
YUIMETAL「金長まんじゅうゴールドって書いてあるけど、全く金ピカ要素がないわねコレ。」


The Chosen Five 12

SU-METAL「それはそうと、少しくらいお話も聞かせてよ。」
MOAMETAL「それもそうだね。じゃ、金長まんじゅうでも食べながら聞いておくんなさいまし。」
KOBAMETAL「いただきまーす。……で、おたぬき様とやらには会えたのか?」
MOAMETAL「もちろん。おたぬき様の下で修業の日々を過ごしてきたわよ。」
YUIMETAL「どんな修行したの?」
MOAMETAL「雑巾がけから薪割りからコンクリ打ちまでいろいろやったわ。」
SU-METAL「……何を目指していたのw」
MOAMETAL「そして、修業が終わった最愛は見事3㎏のダイエットに成功していました♪」
KOBAMETAL「ふーん……で、おたぬき様は?」
MOAMETAL「アイツは菓子ばかりボリボリ食ってたから10㎏太ったってさ。」
YUIMETAL「必殺技とか取得しなかったの?」
MOAMETAL「よくぞ訊いてくれました!足腰を鍛え…おっと、危ない。内緒内緒♪」
SU-METAL「喋りたがりの最愛ちゃんが喋らないってことは……何だかショボい必殺技っぽいいねw」
MOAMETAL「言ったなスーメタル!あとで吠え面かくなよ!」
YUIMETAL「………………」
SU-METAL「由結ちゃん、それってまさか……吠え面してるつもり?」
KOBAMETAL「ユイメタル……吠え面って泣きべそのことで、白目のことじゃないんだぞ。」
YUIMETAL「……由結、知ってるもん!別にほぇ~って顔してた訳じゃないもん!」


The Chosen Five 13

MOAMETAL「土産の金長まんじゅうも無くなったことだし、そろそろ戦を始めましょうかね。」
SU-METAL「よっしゃあ、お腹も一杯になったし…キノコチーム顔笑るぞー!」
KOBAMETAL「っていうか、きのこたけのこ戦争って……何やるの?」
YUIMETAL「もちろん殴り合いだよね?」
MOAMETAL「んな訳あるか!きのこたけのこ戦争、それは………愛。」
SU-METAL「愛?……ラブってこと?」
MOAMETAL「そう!お前達!きのこの山を愛しているかー?」
KOBAMETAL「そういう風に言われちゃうと愛してるとか考えたこともないしなぁ…。」
YUIMETAL「そもそも由結が愛しているのは、何を隠そう由結自身だけだYO!」
MOAMETAL「YO!じゃねぇよ!お前らきのこの山が好きなんだろ?」
SU-METAL「はい、好きです。っていうか愛してます!」
KOBAMETAL「先に進まないと察して話に乗ったなスーメタルw」
MOAMETAL「ということで只今より、きのこたけのこ大食い競争を行います!」
YUIMETAL「大食い競争?」
MOAMETAL「いかにも!お前らキノコ派はきのこの山が好きなんだろ?」
SU-METAL「はい、好きです。っていうか愛してます!」
KOBAMETAL「……優しいなぁ、スーメタルw」
MOAMETAL「きのこの山とたけのこの里、どちらが先に50箱食べられるか勝負だぜ!」
YUIMETAL「えー!由結、まんじゅう食べ過ぎてお腹いっぱ……ハッ!まさか!」
MOAMETAL「ふっふっふ、これから戦争だというのに呑気にたくさんまんじゅう食べてましたのぉw」
SU-METAL「くそー、お土産のまんじゅうからこの戦争は始まっていただなんて!」
KOBAMETAL「でも我々キノコ派は3人、対してタケノコ派はモアメタル一人だけだろ?」
MOAMETAL「忘れたか小林!選ばれし戦士は何人だったっけ?」
YUIMETAL「えっと…The Chosen Fiveだから………5人?」
MOAMETAL「そう。つまりもう1人、選ばれし戦士が現れるってこと。」
SU-METAL「まさか!そのもう1人の戦士って……」


The Chosen Five 14

MOAMETAL「それではご登場いただきましょう!5人目の選ばれし戦士です!どーぞ!」
おたぬき様「……あ、ちーっす。」
YUIMETAL「おたぬき様!まさか………ちょっとデブった?」
KOBAMETAL「ああ、あなたがおたぬき様ですか。初めまして私、小林と申します…。」
おたぬき様「これはご丁寧にどうも。こちらが私の名刺になります。」
MOAMETAL「あー、名刺交換してるー、おっとなー。」
SU-METAL「っていうか、おたぬき様の名刺って、ただの葉っぱじゃんw」
YUIMETAL「ところで、おたぬき様はキノコ派なの?タケノコ派なの?」
KOBAMETAL「あはは、ユイメタル。おたぬき様はタヌキなんだぜ。タヌキのタはタケノコのタだろ?」
MOAMETAL「ふっふっふ、おたぬき様はこう見えても見た目通りの大食いタヌキ!」
SU-METAL「くっ、これじゃキノコ派は俄然不利!」
おたぬき様「えっ?何で?ワシは断然きのこの山派じゃぞ。」
MOAMETAL「何だとぉ!正気か?このデブダヌキ!」
KOBAMETAL「だってたけのこの里って歯と歯の間に詰まるんだもん。」
MOAMETAL「裏切ったな!肉の塊め!」
YUIMETAL「ってことは形勢逆転ね♪」
SU-METAL「これで4人対1人。最愛ちゃん、それでもやるつもりなの?」
MOAMETAL「当然よ!…私は絶対に諦めたりなんかしない。今までだってそうだった!」
KOBAMETAL「モアメタル……」
MOAMETAL「あの赤い夜だって1人になっても……由結が突然いなくなっても諦めなかった!」
SU-METAL「あの時は偉かったよねー。」
MOAMETAL「由結が消えちゃって、由結が落っこちて最愛は1人でダンス&スクリームしたんだ!」
YUIMETAL「あーはいはい、その節は迷惑かけて悪うござんしたね。」
MOAMETAL「だから諦めない。多勢に無勢だけど……最愛は諦めない!」
おたぬき様「さすがじゃ、モアメタル!それでこそワシの弟子じゃ!………ポリポリ。」
MOAMETAL「あー!ずりぃぞ!フライングしてきのこの山食ってんじゃねぇよ、デブ!」


The Chosen Five 15

SU-METAL「っていうか、もうお腹一杯だよねー。」
YUIMETAL「だよねー。由結なんか金長まんじゅう7個食べちゃったもん。」
KOBAMETAL「ポリポリ………オレも結構お腹一杯メタルかも…。」
SU-METAL「何よ、男のクセにだらしないわね…。」
YUIMETAL「小林はガリガリなんだから食って食って食いまくらないと!」
KOBAMETAL「俺が食わんでもこのタヌキが凄い勢いで食べてるから大丈夫だろ…」
MOAMETAL「よっしゃあ!20箱完食ー、次っ!」
おたぬき様「うまいうまい……ワシはこれで30箱完食じゃ♪」
MOAMETAL「くっそー!さすがはデブだな!でも最愛は絶対に諦めない!……サクサク。」
おたぬき様「ポリポリポリ……ほーっほっほ。これで11箱差じゃぞモアメタル。」
SU-METAL「……また差が開いちゃったわね。」
YUIMETAL「このままじゃ最愛に勝ち目は無いわね…。」
KOBAMETAL「そして、このままじゃ……モアメタルが太ってしまう!」
MOAMETAL「サクサクサクサク!」
おたぬき様「ポリポリポリポリ!」
SU-METAL「うーん………なんだか敵だけど最愛ちゃんを応援したくなっちゃうわよね…。」
MOAMETAL「サクサクサク……くそっ!くそっ!………サクサク!」
YUIMETAL「だって、ちっちゃな女の子がお相撲さんに大食い競争挑んでるみたいなんだもん!」
おたぬき様「ほっほっほ、これで15箱差がついちゃったもんねーw」
KOBAMETAL「そして何よりも、このままじゃモアメタルが太ってしまう!」
MOAMETAL「サクサクサクサク!」
おたぬき様「ポリポリポリポリ!」
SU-METAL「さて……と、そろそろ戦列に復帰しますかぁ?」
YUIMETAL「そうね、由結もまたお腹空いてきたかなぁ?」
MOAMETAL「サクサクサク……くそっ!くそっ!…………って、えっ?何で?」
おたぬき様「……ほっほっほ、そうきたか。こりゃ面白くなってきたわい。」


The Chosen Five 16

MOAMETAL「何で?……何で2人ともキノコチームなのに、たけのこの里を食べてるの?」
SU-METAL「うふふ、だって私達は三位一体でしょ?」
YUIMETAL「相方が苦しんでるのを見て放っておける訳ないでしょーが!」
MOAMETAL「……すぅちゃん……由結。」
KOBAMETAL「美しい……美しいトリオ愛だぞ、BABYMETAL!」
おたぬき様「ふむ、相手にとって不足なしじゃ!」
MOAMETAL「見てろよ、デブダヌキめ!ここから奇跡の巻き返しを見せてやる!」
SU-METAL「よっしゃあ!………………サク。」
YUIMETAL「おりゃあ!………………サク。」
MOAMETAL「…………おい、2人ともやる気あんのか?」
SU-METAL「いやー、やる気はマンマンなんだけどさー。」
YUIMETAL「お腹はパンパンなんだよねー。」
MOAMETAL「お前ら、オールスター前に帰国する助っ人外国人か!」
KOBAMETAL「今、チームタケノコは33箱。そしてキノコチームのおたぬき様は……」
おたぬき様「ひぃふぅみぃよぉ………49箱……残り1箱じゃ♪」
KOBAMETAL「うぉーっ、もうたけのこ派に勝ち目はないじゃないかー!」
MOAMETAL「いやっ、まだだ!最後まで絶対に諦めるもんか!……サクサクサクサク!」
SU-METAL「そうだー!………………サク。」
YUIMETAL「ほいさー!………………サク。」
MOAMETAL「後で2人のロッカーに赤紙貼っといてやる!」
おたぬき様「ほっほっほ、この状況でも諦めないとはさすがBABYMETALじゃ!いいチームじゃのぅ。」
KITSUNE様「うんうん、そうじゃろそうじゃろ。」
KOBAMETAL「あーっ、キツネ様ー!なぜキツネ様がここにー?」
おたぬき様「何故って……そもそも今回の騒動の首謀者がキツネ氏なんじゃよ。」
KOBAMETAL「はい?……キツネ様が首謀者なんですか?」
KITSUNE様「いかにも。人間どもがやたらときのこたけのこ戦争を煽るからのぉ。」
おたぬき様「いっちょ話に乗っかってやろうと決めたのじゃよ。」
MOAMETAL「サクサクサク……くそっ!くそっ!………サクサク!」


The Chosen Five 17

おたぬき様「キツネ氏、そういえばBABYMETALの次の一手は考えておるのかね?」
KITSUNE様「タヌキ氏、実はフィルムツアーってのをやろうかと思ってるんだがや。」
SU-METAL「えーっ、フィルムツアー!何なんですか、それ?」
YUIMETAL「キツネ氏、それ儲かるの?」
KITSUNE様「ユイメタル氏、会場限定グッズとかも売ろうと思っておるんじゃ。」
おたぬき様「キツネ氏、ワシは行けそうにもないんだが後日アスマートでも売ってくれるかのぉ?」
KITSUNE様「タヌキ氏、それはOnly The Fox God Knowsじゃよw」
SU-METAL「キツネ氏、お主がキツネ様なんじゃなかったかのぉ?」
KITSUNE様「スーメタル氏、そうじゃった。こいつはうっかりしとったわい。」
井戸端会議「わっはっはっはw」

KOBAMETAL「よし!おたぬき様は話に夢中で手が止まっているぞ。チャンスだ!」
MOAMETAL「サクサクサク……小林、いま何箱目?」
KOBAMETAL「これで……40箱完食!あと10箱だ!」

YUIMETAL「キツネ氏、フィルムツアーの間、由結達は何をすればいいの?」
KITSUNE様「ユイメタル氏、3人には次に控える大々的なプロジェクトの準備をしてもらおう。」
SU-METAL「大々的なプロジェクト?」
KITSUNE様「そうじゃ。メイト達はもちろん、お前達もきっと満足できるはずじゃ!」
おたぬき様「キツネ氏、そのプロジェクトについて詳しく!」
KITSUNE様「タヌキ氏、それはOnly The Fox God Knowsじゃよw」
SU-METAL「キツネ氏、お主がキツネ様なんじゃなかったかのぉ?」
KITSUNE様「スーメタル氏、そうじゃった。これまたうっかりしとったわい。」
井戸端会議「わっはっはっはw」


The Chosen Five 18

おたぬき様「さて、四方山話もこれくらいにしてさっさと勝負を終わらせてしまおうかのぉ。」
YUIMETAL「……そうだ!おたぬき様、その前にちょっと大人の階段とか昇ってみません?」
おたぬき様「うぉー!………こ、これは。」
YUIMETAL「香ばしいプレッツェルにカカオの旨み。その名も、大人のきのこの山だYO!」
おたぬき様「どれどれ、ポリ………おおっ!なんと香ばしいプレッツェルにカカオの旨みじゃ!」
YUIMETAL「それ今言ったっつーの。」
おたぬき様「ふむふむ、先にこっちを食べてしまおう………ポリポリ。」
KOBAMETAL「でかしたぞユイメタル!これで少しは時間を稼げる!」
MOAMETAL「サクサクサク……小林、いま何箱目?」
KOBAMETAL「これで……42箱完食!あと8箱!」
SU-METAL「おたぬき様、大人の経験をした後はちょっぴり甘酸っぱい体験もしてみませんか?」
おたぬき様「うぉー!………こ、これは。」
SU-METAL「新発売、まるごといちごで包んだ大粒きのこの山です!」
おたぬき様「おおっ!で、でかい!まるごといちごで包んだ大粒のきのこの山って感じじゃ!」
SU-METAL「食レポ下手すぎだろw」
おたぬき様「ふむふむ、先にこっちも食べてしまおう………ポリポリ。」
KOBAMETAL「でかしたぞスーメタル!これで更に時間を稼げる!」
MOAMETAL「サクサクサク……小林、いま何箱目?」
KOBAMETAL「これで……44箱完食!」
SU-YUIMOA「よんよん!」
KITSUNE様「これでチームタケノコはあと6箱、タヌキ氏は依然残り1箱か…面白くなってきたのぉ。」
MOAMETAL「サクサクサク………サクサク!」


The Chosen Five 19

SU-METAL「はいよ!赤身と中トロと炙りサーモンお待ち!」
おたぬき様「モグモグ………んー、美味い!」
YUIMETAL「あら汁、お待たせしましたー♪」

KOBAMETAL「出すお菓子が無くなって寿司を提供し始めたなw」
MOAMETAL「サクサク……うー、さすがに最愛もお腹一杯になってきた…。」
KOBAMETAL「あいつらが必死に足止めしてくれてる内に顔笑って食べきるんだ!」
MOAMETAL「そうだね……って、ふざけんな!お前も少しは食べろよ、小林!」
KOBAMETAL「……だって俺、ダイエット中だもん。」

SU-METAL「へい!コハダにイクラにカンパチお待ち!」
おたぬき様「モグモグ……こんな可愛い娘の握った寿司が食えるなんて、長生きするもんじゃのぉ。」
YUIMETAL「おたぬき様、このお寿司を握っているのはあの人だYO!」
BOHさん「お客さん!次は何を握りやしょ?」
おたぬき様「…………。」
BOHさん「何にいたしやしょ?」
おたぬき様「………ラーメン。」
SU-METAL「へい!ラーメン一丁入りましたー!お好みはございますか?」
おたぬき様「多めかため濃いめ辛めのネギ少なめでニンニク大量、豚ダブルのいろいろマシマシで。」
SU-METAL「オーイェー片思い絡んでネギ育てて筋肉増強、豚タヌキのいちもつマジキモめで!」
BOHさん「はい?……………適当に作りやす。」

MOAMETAL「サクサクサク………ふぅ、次ー!」
KOBAMETAL「よっしゃ48箱完食、あと2箱!」
KITSUNE様「こりゃひょっとすると、ひょっとするぞな…。」


The Chosen Five 20

BOHさん「お待たせしました。大盛り生卵肉多めです!」
SU-METAL「へい!大森中目黒二重橋前、一丁!」
KOBAMETAL「スーメタル横向いてみそ………ああ、イヤモニつけっ放しなんだね。」
おたぬき様「こ、このラーメンは…」
BOHさん「甘辛く煮た豚バラと生卵、色の濃いスープが特徴の徳島ラーメンです!」
おたぬき様「どれどれ……おおーっ!まさに故郷の味じゃ!ってか、初めて食べたんだけどね。」

MOAMETAL「サクサク………うー、サクサク…」
KOBAMETAL「イケる、イケるぞ!敵は大盛りラーメン食ってやがるw」
MOAMETAL「サクサク………次っ!」
KOBAMETAL「よし並んだ!これでラストの1箱だ!勝てる!勝てるぞ!」
おたぬき様「ズルズル……ご馳走様でした。」
KOBAMETAL「食うの早ぇよ!」
BOHさん「お客さん、替え玉いかがっすかー?」
おたぬき様「……じゃあ、もらおうかな。」
KOBAMETAL「でかしたBOHくん!今度ソロパート1小節増やしてやるからな!」
BOHさん「逆にやりづらいですってw」
SU-METAL「へい!替え玉お待ち!」
おたぬき様「どれどれ、今度はきのこの山をトッピングして……と。」
KOBAMETAL「おおー!ラーメンにきのこの山の最後の1箱ぶっかけやがったー!」
KITSUNE様「…ということは、それぞれ先に食べた方がこの戦争の勝者じゃな。」
KOBAMETAL「あれ?キツネ様、起きてらっしゃったんですね。喋らないから寝てるかとw」
YUIMETAL「………え?由結ちゃんと起きてた…よ?」
KOBA&SU-「………寝てたな。」


The Chosen Five 21

KITSUNE様「いよいよこれで勝負が決まる。」
SU-METAL「最愛ちゃんのたけのこの里か、おたぬき様のきのこの山ラーメンが先か!」
YUIMETAL「先に食べきった方が勝利って訳ね!」
おたぬき様「……ご馳走様でしたー♪」
KOBAMETAL「おい!だから早いっての!もっともったいつけて食べんかい!」
SU-METAL「ってことは……おたぬき様の勝ち?」
KITSUNE様「そうじゃ、キツネ派の勝利じゃな。」
YUIMETAL「えっ?……タヌキが勝ってキツネの勝ちなの?」
KOBAMETAL「えっと、つまり……タヌキが勝ったんだよな?」
KITSUNE様「いかにも、だからキツネの勝ちじゃ。」
SU-METAL「タヌキが勝ったじゃん?で、キツネが勝ちなの?」
MOAMETAL「サクサク……くそっ!………サクサクサク!」
YUIMETAL「……最愛ったら、まだ食べ続けてる…。」
KOBAMETAL「モアメタル、もう終わったんだ。もう食べなくてもいいんだよ。」
MOAMETAL「サクサク……最愛は、最後までやり遂げる!……サクサク!」
SU-METAL「最愛ちゃん……」
KITSUNE様「……ふぉっふぉっふぉ、モアメタルは気付いておるんかな?」
KOBAMETAL「えっ?……って何を?」
YUIMETAL「おたぬき様が食べこぼしたきのこの山が一つ、あそこに落ちているんだYO!」
おたぬき様「何じゃとぉ!」
KOBAMETAL「しまった!気付かれたっ!それを拾い食いされたら真の完食となってしまう!」
SU-METAL「させるかぁ!」
おたぬき様「ちょこざいなぁ!」


The Chosen Five 22

SU-METAL「でやぁ!」
おたぬき様「おりゃぁ!」
KOBAMETAL「凄い!スーメタルの繰り出す多彩な攻撃をおたぬき様が紙一重で躱している!」
YUIMETAL「そしてデブのカウンター攻撃をしっかり見切って避けているすぅちゃんも見事だわ!」
SU-METAL「あたたたたーた!」
おたぬき様「セイヤ!ソイヤ!」
KITSUNE様「うむ。互いに引けを取っとらん、正に実力伯仲じゃ。」
MOAMETAL「サクサク………よっしゃあ!食べきったぞー!50箱完食だー!」
KOBAMETAL「スピードのスーメタルか、パワーのおたぬき様か……」
MOAMETAL「ねぇねぇ…最愛、完食したよ!全部食べ切ったよ!」
YUIMETAL「最愛、ちょっと黙ってて。今いいところなの。」
MOAMETAL「……おたぬき様、最愛全部食べ切ったよ。だから最愛の勝ちだよね?」
KITSUNE様「この戦い、スーメタル対タヌキ氏の60分1本勝負で勝敗が決するのじゃ!」
MOAMETAL「そんなぁ……だって最愛、顔笑ってたけのこの里50箱も食べたんだよ?」
SU-METAL「わたたたたーた!」
おたぬき様「オス!オス!」
KOBAMETAL「徐々にだがスーメタルの攻撃が当たりだしているぞ!」
YUIMETAL「でも、ブヨブヨの身体が衝撃を吸収していてほとんどダメージは無いわ!」
MOAMETAL「…………グスッ……グスッ。」
YUIMETAL「??……もー、どうしたの?なに泣いてんのよぉ。」
MOAMETAL「グスッ………泣いてなんかないやい!」
YUIMETAL「泣くと身長伸びないわよ。」
MOAMETAL「ほっとけ!」


The Chosen Five 23

SU-METAL「……そういえばさ、これってキツネ派対タヌキ派の戦いだったわよね?」
おたぬき様「うむ、いかにも。」
SU-METAL「だったら4対1で戦えば、あっさり勝負が決まりそうじゃない?」
おたぬき様「あー、ずりーぞ!」
SU-METAL「ふっふっふ、じゃあここから4人掛かりで一気に畳み掛けるわよ!」
KOBAMETAL「おいおい、オレが戦力になるわけないだろ?」
MOAMETAL「最愛、お腹いっぱいで動けないっつーの。」
YUIMETAL「由結、今日は白い服着てるから……汚したくないしー。」
SU-METAL「………。」
おたぬき様「!!……スキありーっ!」
SU-METAL「しまった!」
MOAMETAL「すぅちゃん!」
おたぬき様「ひょい………ふーっ、ふーっ…………パクッ!」
KOBAMETAL「へ?……落ちているきのこの山を拾い食いしたぞ!」
おたぬき様「ほっほっほ、これで正式にきのこの山50箱完食じゃー!」
SU-METAL「何という……食への執着!」
おたぬき様「どれどれ、モアメタルの方はあとどれくらい………ありょ?」
MOAMETAL「もう先に完食してますけどー。」
おたぬき様「何じゃとぉ!」
SU-METAL「ってことは、何派か判らなくなったけど私達の勝利ね!」
MOAMETAL「あれ?60分1本勝負で決めるんじゃなかったの?」
KITSUNE様「はて?そんなこと言ったかのぉ?」
YUIMETAL「まだよ……まだ勝負はついていないわ。」
KITSUNE様「……ふぉっふぉっふぉ、ユイメタルは気付いておるんじゃな。」
KOBAMETAL「えっ?……って何を?」
YUIMETAL「最愛が食べこぼしたたけのこの里が一つ、あそこに落ちているんだYO!」
おたぬき様「何じゃとぉ!」
SU-METAL「させるかぁ!」
おたぬき様「ちょこざいなぁ!」


The Chosen Five 24

YUIMETAL「そんなこんなで結局、どっちが勝ったのか解らなくなっちゃったわね。」
KITSUNE様「いいんじゃよ。キツネ派のタヌキが勝ったならキツネもタヌキも勝者じゃて。」
MOAMETAL「つまり、おたぬき様の存在自体が迷惑っていうかウザいってことですね。」
おたぬき様「あー、それは言い過ぎなんじゃなかろうか…。」
SU-METAL「で、結局この勝負、どう収めるんですか?」
KITSUNE様「さあのぅ……ま、キツネとタヌキの化かし合いってことで。」
KOBAMETAL「ぶっちゃけキツネとタヌキの馬鹿試合って感じでしたけどね…。」
おたぬき様「おぉ!これは上手いこと言いよる!座布団一枚じゃ!」
YUIMETAL「でもタヌキはともかく、キツネ様をディスってるから減給処分だな。」
MOAMETAL「そんでもって係長補佐代理に降格だな。」
SU-METAL「そしてアミューズのオネエ部門に異動だな、こりゃ。」
KOBAMETAL「ええーん、やだー。アタシもっとあなた達と一緒に仕事がしたいわー♡」
KITSUNE様「何はともあれ、この場のきのこたけのこ戦争は円満に無事終結ってことで。」
YUIMETAL「この場のって……他所でもきのこたけのこ戦争は勃発しているの?」
おたぬき様「もちろんじゃ。この世の争いごとの根本は総て、きのこたけのこ戦争が原因なのじゃ。」
MOAMETAL「……ああ、そーですか。」
KITSUNE様「○○推進派と反対派ってあるじゃろ?アレは片方がキノコ派でもう一方がタケノコ派じゃ!」
SU-METAL「マジっすか!」
おたぬき様「だって、双方ともキノコ派だったら争う訳ないじゃん?」
YUIMETAL「うーん……確かにそう言われてみればそう……なのか?」
KITSUNE様「今、盛り上がってるWBC。アレも言い換えればキノコチーム対タケノコチームの試合じゃよ。」
SU-YUIMOA「いや…違う違う。」


The Chosen Five 25

MOAMETAL「とりま、当面の間たけのこの里は見たくもないや…。」
おたぬき様「ありゃ、タケノコ派の戦士ともあろう者が問題発言じゃな。」
YUIMETAL「タヌキのくせにキノコ派やってる方が問題だと思うけど…」
おたぬき様「今回はキツネ氏に頼まれたからであって、本来は生粋のタケノコ派じゃよ。」
SU-METAL「ぶっちゃけ、すぅはきのこの山もたけのこの里もどっちもそこそこ好きだけどな。」
KOBAMETAL「うん、キノコの傘部分もタケノコのずっしりとした胴の太さも魅力的だよな。」
MOAMETAL「小林、下ネタでセクハラ最っ低ー!」
KITSUNE様「うむ、小林氏は3か月10%減給の処分とする。」
KOBAMETAL「あのぅ……チョコの話をしてたんですけど…。」
YUIMETAL「じゃあ、きのこたけのこ戦争も終わったし晩ご飯食べに行こうYO!」
SU-METAL「そうね、すぅは和食が食べたいなー。」
おたぬき様「和食ならデロリ庵っていう美味しいお店が近くにあるぞい!」
KITSUNE様「いや、創作和食のKARA亭って店がオススメじゃ!」
MOAMETAL「うーん、デロリ庵ってお店のおすすめ料理は?」
おたぬき様「春のホクホク筍会席膳が激ウマじゃ!」
YUIMETAL「じゃあ、KARA亭の方のおすすめ料理は?」
KITSUNE様「勿論、ハルシメジのバターソテー春の彩りを添えてが絶品じゃ!」
SU-METAL「うー、どっちも美味しそうで迷うわね……じゅる。」
おたぬき様「絶対、デロリ庵のタケノコ料理じゃ!」
KITSUNE様「いーや、KARA亭のキノコ料理じゃ!」
YUIMETAL「どっちでもいいから早く決めようよー。」
おたぬき様「ぐぬぬ…皆の衆、こうなったらきのこたけのこ戦争じゃー!」
SU-YUIMOA「勝手にやってろ!」

おしまい