bm-koishikeribu(yui)
Pinwheel87さんの作品集

『BABYMETAL童話〜現代かぐや姫考』


ゆい 「最愛、起きてる? ねえ、ねえ、起きてる?ってばぁ〜」
もあ 「うぉっ? 起きましたよ…そんだけゆすられりゃ、起きるでしょうが」
ゆい 「ゴメン。なんか、寝られなくて…それに、なんか変な事が起きる様な気がして……」
もあ 「昼間のインタビューで寝すぎなんだよw……?」
ゆい 「このまま寝たら、もう、最愛と会えなくなっちゃうみたいな…………」
もあ 「何言ってんだか、この子は。そんなことあるわけないでしょ。」
ゆい 「そうだよね。でも、ちょっとだけ、ねっ、由結と一緒にいて。」
もあ 「はい、はい。しょうがないね。で、何する?」
ゆい 「ちょっと、月を一緒に見て欲しいの。」
もあ 「また〜、ロマンチックなこと言っちゃってww。さっすが、ゆいゆい」
ゆい 「そうじゃないの。さっき、チラッと月見たんだけど、なんかやけに月が青い気がしたの。それで気になっちゃって…」
もあ 「青い月?どれどれ? 雲に隠れて見えないじゃん。」
ゆい 「あれ… 隠れちゃったんだ。そっか、じゃあ、もおいいよ。きっと由結のお思い過ごしだ。」
もあ 「そう言えば、最近、月の裏側の写真見ちゃったじゃん。最愛、秘密基地がなくて残念だったな〜」
ゆい 「秘密基地なんて、あるわけないでしょ。由結は、ウサギさんがお餅食べたり、お昼寝してたりすると思ったのに。地球から見えないからって油断してるんじゃないかなって。」
もあ 「はい? …ま、いいか。あ、月が見えてきた!確かに青っぽいかも。なんか、いつもよりキレイ!」
ゆい 「……………………… 」
もあ 「うん? 由結、由結!どうした、白目向いて舌出して、由結!!」
すぅ 「何騒いでるんだ? あれ、由結ちゃんが固まってる。」
もあ 「すぅちゃん。どうしよう。由結、息してない!!!」

すぅ 「最愛ちゃん。これは由結ちゃんじゃない。ペコちゃんにすり替えられたのさ。」
もあ 「えっ? 本当ダ!しかも秋限定ハローウィンバージョン。じゃあ、本物の由結はどこ?」
すぅ 「あそこだ!ほら、月に向かって馬車が飛んでいるのがみえるでしょ。」
もあ 「そんなの、全然見えないって。すぅちゃん視力いくつよ。」
すぅ 「確かに、20ぐらいだったかな」
もあ 「完全にマサイ族を超えてますね〜〜」
すぅ 「これは、かぐや姫の仕業だな。」
もあ 「えっ?かぐや姫って、あの性根の悪い? イケメン5人も侍らせて、無理難題を押し付けた挙句、皆、廃人にしてしまったという?」
すぅ 「まあ、そうね。由結ちゃんとの腹黒対決?ww」
もあ 「そんな呑気なことこと言って〜、由結が帰ってこなかったらどうすんのよ。最愛は、由結が居なけりゃベビメタやめるかんね(~_~;)。」
すぅ 「そりゃ大変だ。う〜ん、乙姫にでも聞いてみるか。どうせ、かぐや姫も乙姫も同じ穴のキツネだろうし……」

ゆい 「かぐや姫。由結、飽きちゃった。なんか面白いこと無いの?」
かぐや姫 「飽きちゃったと言われてもねぇ。あなた、囚われの身なのよ。そうそう。由結を探すのに、あの影武者には苦労したし。」
ゆい 「影武者?」
かぐや姫 「そうよ。よく、あれだけの影武者を全国に手配したわね。」
ゆい 「??(それって、ペコちゃんのことか?)」
かぐや姫 「まあ、それはいいわ。とにかく、帰しませんからね。」
ゆい 「で?由結に何の用?私、家具屋さんには今の所、用は無いと思いますけど。」
かぐや姫 「ほほ、愉快なことを。確かに家具もたくさん持ってるけど、売り物やないし。」
ゆい 「じゃあ、由結の匂いでも嗅ぐのかしら? なんか、ヤダなww」
かぐや姫 「ち、違います!とにかく、あなたは月に居てもらいます!」
ゆい 「でもサー! ここ、テレビもないし、アイスもないじゃん。もう、月の世界も見たし、飽きたから帰る!」
かぐや姫 「飽きたとか言わないでよ。まだ、来て一時間でしょ。ね、アイスも揃えておくから。」
ゆい 「アイスはハーゲンダッツでお願いします。テレビとネットも絶対ね。あと、マンガも沢山揃えてください。あ、あと、ファッション雑誌とか、そうだ、洋服も揃えなきゃ。」

かぐや姫 「あんた贅沢なのね。ま、何でも好きなもの揃えたらいいわ。」
ゆい 「さっすが、かぐや姫ってお金持ちなのね。えーっと、最愛とすぅちゃんにもメールしなきゃだし。へー、圏外じゃないんだね。」
かぐや姫 「最近は、色んな国が基地作ったりしてるらしいから。」
ゆい 「で?」
かぐや姫 「でた、これが噂の『で?』ね。確かに可愛い…」
ゆい 「で、ご用は何かしら?」
かぐや姫 「う〜ん。こんなことしたくないんだけど。お願い!」
ゆい 「?」
かぐや姫 「お願いするのに慣れてないのよ!だから、一度しか言わないけど…ダンスを教えて欲しいの!」
ゆい 「ほお、かぐや姫はダンスがヘタとな。」
かぐや姫 「ヘタじゃないわよ。やり方を知らないだけよ。」
ゆい 「で? ダンスを習いたい理由とは?」
かぐや姫 「来月ダンス大会があって、私も月代表で出ることになったの。その大会には、どうしても負けたくない奴も出るわ。それに……、とにかく、どうしても、負けるわけにいかないの。」

ゆい 「へーっ、月の世界でもドロドロした感じ?」
かぐや姫 「まあ、そんなとこね。だから、由結をコーチに雇うことにしたの。」
ゆい 「何故に由結を」 
かぐや姫 「ああ、ミラ君に聞いたのよ。教え方が上手だって。」
ゆい 「ミラくーん。懐かしい!じゃあ、ミラ君に教えてもらえば良かったじゃない。ミラ君は由結の弟子よ。」
かぐや姫 「ミラ君が今度の大会を立ち上げた主催者なのよ。頼んでみたけど、ダメって言われちゃったし。」
由結 「そっか、ミラ君顔笑って宇宙にダンスを広めてるのね。偉い偉いw」
かぐや姫 「そういうわけだからお願い。ね!」
ゆい 「そう言われても、由結も忙しいからな〜」
かぐや姫 「影武者が居るではないか。」
ゆい 「影武者って、ペコちゃんのこと言ってる?あれは影武者ではないのよ。踊れないし。」
かぐや姫 「そうなのか?そっくりなのに?まあ、どちらでも良いわ。とにかく、ダンスを教えてくれるまで帰せないわ。」

すぅ 「ここが月の都か?」
乙姫 「ああ、ここさ。殺風景な田舎だろ?ここに戻ると気が滅入る…」
もあ 「あれ? 乙姫って月に居たことあるの?」
すぅ 「乙姫は、かぐや姫の妹だそうだ。」
もあ 「えぇーっ!? 月と海の底じゃ、全然違うでしょ。」
乙姫 「最愛って、そんなつまらないことに拘るヤツ?説明すんの面倒なんだけど。」
もあ 「あ、あぁ。じゃ、まあいいけど。ところで由結はどこに居るの?」
乙姫 「あそこのクレーターをノックすると扉が開くはずだ。」
もあ 「はい。ノックノックっと横山さ〜ん。」
すぅ 「誰が横山さんやねんww お、扉が開くぞ!」
乙姫 「では、行こう。」

もあ 「あ、由結だ。由結!」
ゆい 「あ、最愛。遅いよ。迎えに来てくれたの?」
もあ 「あったりまえでしょ。由結が居なけりゃ、ベビメタ辞めるって言って、すぅちゃんに連れてきてもらったんだから。」
ゆい 「ふふっ、最愛、ありがとう。あれ、すぅちゃんと乙姫じゃん。」
かぐや姫 「乙姫? あんた、よくのこのこと。」
乙姫 「あんたこそ、何してんのさ。こんなホッペ娘、誘拐しちゃって。」
かぐや姫 「あんたには関係ないでしょ。その二人は?」
乙姫 「ああ、目力娘にバッタ娘だ。」
もあ 「ちょっとー、もう少しマシなネーミング無いの?」

乙姫 「とにかく、この子は帰してやんな。このホッペ娘は、これでも地球じゃ色々と忙しいんだから。」
かぐや姫 「ダメよ!」
乙姫 「このホッペ娘に何する気だ?」
ゆい 「ダンス教えて欲しいんだって。」
かぐや姫 「こら、勝手にしゃべるな!」
乙姫 「なる程、そういうことか。ダンス大会で私に勝とうということね。」
ゆい 「負けたくない相手って、乙姫のことか?」
もあ 「かぐや姫って、ダンス下手くそなの?」
すぅ 「そうみたいね。」
ゆい 「いわゆる、運痴ってやつ?」
かぐや姫 「違わい!」
ゆい 「じゃあ、かぐや姫、これできる。一番簡単なステップだよ。見てて、1、2、3、4、1、2、3、4。ね、やってみて。」
かぐや姫 「ひと〜つ、ふたつ〜の、さんのし〜の。これで、どうだ?」
ゆいもあすぅ 「酷い!!」
乙姫 「姉というのも恥ずかしいほど酷いな!」
ゆい 「じゃ、次は乙姫。はい!」
乙姫 「ひと〜つ、ふたつ〜の、さんのし〜の。どうだ?」
もあ 「スゴイね!かぐや姫と全く同じじゃん。姉妹して最悪ww」
乙姫 「いや、そんなはずは…かぐやよりはマシだと思うが。」
すぅ 「乙姫って、そんなにドン臭いとは思わんかった。」
かぐや姫・乙姫 「そんなにダメか?」
ゆい 「えっと、時間の無駄だから言いますけど。二人とも無理だわ!ダンス大会は出ない方がいいと思うけど。」
すう 「私もそう思う。乙姫のところは、魚さんたち出したほうがいいぞ。私が鍛えておいたからなw」

かぐや姫 「…いいから、さっさと教えろ。」
ゆい 「今からだと、本当大変だよ。」
かぐや姫 「教えろー!」
ゆい 「それ、スリープワンダー? なら、『教えろー!!』よ。」
もあ 「さすが由結。迫力がちがうわww」
かぐや姫 「いいから、教えてくださいな。」
もあ 「あ、それも『見つけてみなさいな』のパクリ?だったら、・・・」
かぐや姫 「もう止めて!……頼む!」
すぅ 「何か、必死だわね。ちょっと深い理由がありそうね。」
乙姫 「何があった。」
かぐや姫 「じ、実は。あんまり、ミラ君が可愛いんで、つい、ダンス大会のスポンサーになってしまってね。優勝商品に『月餅』を出す約束をしちゃったのよ。」
ゆいもあすぅ 「??・・・」
乙姫 「『月餅』?!! な、なんて事を!!」
ゆい 「月の餅と書いて月餅ね。」
すぅ 「それが、そんなに大変なことか?」
乙姫 「大変に決まってるだろ!」
もあ 「ただのお菓子じゃないの?」
乙姫 「本当の『月餅』というのは、この月に一箱しかない。」
すぅ 「何か秘密があるのね。」

乙姫 「その昔、かぐやが大納言に『龍の首の珠』をおねだりした時、その
珠は、かぐやが持っていたのさ。それで、その珠を、たまたま貢物で貰った『月餅』の菓子折りの中、たまたま、かぐやが食べようとしていた『月餅』の中にたまたまを隠したというのが有名な伝説になっておる。」
ゆい 「なんか、たまたまがイッパイ出てきたぞ。」
すぅ 「由結ちゃん。そこに反応しないの! 私も聞いた事がある。その珠を見つければ、かぐや姫と結婚できると言われた大納言は、珠を探す旅の途中で大変なことになり、目が李のように腫れたことから、『たべがたい』と言われ、それが転じて『耐え難い』という言葉ができたとか。」
もあ 「そっか、本当は珠を隠した『月餅』が『たべがたい』だったのね。」
かぐや姫 「その通りよ。だから、食べがたかった『月餅』の菓子折りは、月まで持ち帰ってきたのよ。そういう話だから、今でもその珠を見つけた物は、私と結婚出来ることになっているの。」
乙姫 「その話が、伝わっていれば、今度のダンス大会は大変なことになるぞ。」
かぐや姫 「そうね、月の富を狙う輩が沢山参加するでしょうね。」
ゆい 「月って、そんなに豊かなのか?」
乙姫 「この世界一の豊さと言われておる。」
かぐや姫 「月が、良からぬ輩のものとなれば、地球もただではすまないわ。」
もあ 「あら嫌だ。怖いじゃん。」
すぅ 「う〜ん。『月餅』が宇宙平和に繋がるとわ。」
ゆい 「今すぐ、ミラ君のとこ行って、キャンセルして来たら?」
かぐや姫 「それ出来る?ミラ君のつぶらな瞳に、そんなこと言える?」
もあ 「うーん。確かに出来ないかも・・・・ミラ君、悲しそうな瞳になるしな〜」

すぅ 「どうする?由結ちゃん。」
ゆい 「勝たなきゃいけないんでしょ。方法は一つしかないわね。」
もあ 「あれをやる気ねww」
すぅ 「なる程、あれなら勝てるか。しかし、こいつらに出来る?」
ゆい 「最愛と二人で、付きっきりになれば何とかなるわ。」
かぐや姫 「教えてくれるか?」
ゆい 「条件があるわ。今すぐ、かぐや姫と乙姫が仲直りすること。そして、二人には月世界と竜宮城の共同チームとして出場してもらうわ。」 
かぐや姫 「月を救うためなら、致し方あるまい。乙姫、しばし、休戦じゃ。」
乙姫 「勝手なことを。しかも、偉そうに。かぐやが頭下げたらやってもいいけどね。」
ゆい 「ほら、お姉ちゃんでしょ。謝って。」
かぐや姫 「それは、出来ぬ。私は悪くない。」
乙姫 「ほらね。こんなやつに言っても無駄だよ。」
ゆい 「じゃあ、『月餅』を誰かに取られてもいいのね。誰とでも勝手に結婚すればいいわ。最愛、すぅちゃん。帰りましょ。」
すぅ 「分かった。今、竜宮城から亀タク呼ぶから。」
乙姫 「ちょっと。人んちの亀を勝手に使わないでくれる?」
かぐや姫 「た、頼む。この通りだから、いっしょに踊ってくれないか。」
乙姫 「頭下げてないし。」
もあ 「いや、5cmぐらいは下げてるみたいだけどww」
ゆい 「うん。多分、かぐや姫としては頭下げてるつもりだよww」
 
乙姫 「ちぇっ、めんどくせえな。分かったよ、一緒に踊ってやるよ。」
かぐや姫 「乙姫、ありがとう・・・」
乙姫 「えっ? ありがとうなんて言葉、初めて聞いた…で、どうすりゃいいんだ?」
ゆい 「二人には、おねだり作戦を踊ってもらうわ。」
もあ 「おねだりと言うより、性悪大作戦?」
ゆい 「タオルの代わりに羽衣を用意して。テンポは、オリジナルの半分に落とすわ。この人達、速いテンポは無理だもん。」
もあ 「神バンドも呼ぶ?」
ゆい 「そうね。KOBAさんも呼んで、プロモーションビデオを作って、全宇宙に配信しましょ。事前に人気を盛り上げちゃえば、こっちのもんよ!すぅちゃん。亀タクの手配宜しく!」
すぅ 「はい、はい。人使い荒いんだから、由結Pはww」
ゆい 「じゃあ、早速レッスン始めるよ。最初は台詞から。」
かぐや姫 「だって、お姫様だもん!」
乙姫 「ドロドロしてるのだーい好き!」
かぐや姫 「おどろしいのだーい好き!」
乙姫 「美味しい男だーい好き!」
もあ 「なんか、リアリティが凄いわww」
ゆい 「よし、これは行けそうな気がしてきたYO! チーム名は『HIMEMETAL』ね!」

こうして、厳しいレッスンは毎日続けられ、一箇月後のコンテストの日、HIMEMETALのステージは大興奮の熱狂に包まれ、大差での優勝を勝ち取ったのである。

ゆい 「良かったね。無事、『月餅』は月に戻ったのね。」
かぐや姫 「お前たちには、本当に世話になった。礼を言います。」
乙姫 「あら、人に感謝するなんて珍しいこと!」
もあ 「ところで、何で姉妹で仲悪いのさ。」
かぐや姫 「それは、深〜い、長〜い話になるから、別の機会にな。」
ゆい 「でも、ダンス踊っている時は、仲良さそうに見えたけどねww」
乙姫 「そうか?」 
かぐや姫 「乙姫、あの……しばらく月に居たらどうだ?」
乙姫 「ここには、何にもないからな〜、ま、魚達も待ってるから、帰るよ。あ、かぐや。気がむいたら、竜宮城まで来てもイイぞ!」
かぐや姫 「うん。そのうちな。もう少し時間が経ったらな。」
すぅ 「あの二人、なんとなく、仲直りできそうだね。」
もあ 「姉妹なんだから、仲良くして欲しいよ。最愛なんか一人っ子だから、よけいに、そう思うんだよね。」

ゆい 「じゃあ、私たちも帰りますか。」
かぐや姫 「帰る前に、地球を見て行くといい。今なら表側に廻っても夜だから、地球をみるのに丁度良い見頃だろう。あ、あと由結、ちょっとおいで。」
ゆい 「何?」
かぐや姫 「お前も聞いているかも知れないが、これが、月の粉。いわゆる不老不死の薬だ。これがあれば、今のままのBABYMETALがずっと続けられる。今回の礼だ。持っていって良いぞ。」
ゆい 「………その事は、ずっと考えてた。今のまま、BABYMETALが続けられたら、どんなにいいだろうって。でも、ダメ。もって帰れない!前に進めなくなっちゃうもの。」
かぐや姫 「年をとっても良いのか。今のままが可愛いと思うが」
ゆい 「ありがとね。でも大丈夫。BABYMETALは、どんどん進んでいくんだからwwもっと、もっと楽しくしていくんだから。だから、これは要らないヨーっだ!」
すぅ 「何話してたの?」
ゆい 「別にww あ、地球を見なきゃ!行こう!」
すぅゆいもあ 「キレイ!あれが私たちの星。ハートの地球だ!」
乙姫 「そう、美しいだろ。この美しさこそ、この月の富の秘密さ。」
すぅ 「この綺麗な地球をもっと元気にするために、私たちも顔笑らなきゃね!さ、帰ろう!」
ゆいもあ 「うん!」

科学技術の進歩により、月の裏側まで画像化されてしまう時代。かぐや姫もおちおちと御伽噺の世界に隠れてもいられまい。彼女たちにも、それなりの生活があるに違いないのだから……そのような御伽噺の世界は、この地球を守ろうとする複数の意思がドロドロとおどろおどろしく寄り集まって出来上がっているのではないだろうか。

(了)